「上部消化管内視鏡」の版間の差分

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:検査前の絶食 (ラテン語: NPO; nil per os)
::[[米]]食では10時間以上、[[パン]]食では6時間以上の絶食が求められる。米とパンの時間差は、消化の差である。
胃内の気泡除去のため、バリトゲン消泡液やガスコン・ドロップ、バルギン消泡液などを服用する。<br>
有線式の内視鏡の挿入には苦痛が伴うため、欧米では、基本的に鎮静剤を使用する。(多くは[[ミダゾラム]])日本では、鎮静剤を使用すると、回復に時間がかかることもあり鎮静剤を使用しない施設が多かったが、近年は苦痛軽減のために積極的に鎮静剤を使用する施設が増えている。日本ではオピスタン,[[ジアゼパム|セルシン]]などが主流であったが[[ミダゾラム|ドルミカム]]を用いる施設も増えつつある。ミダゾラムは0.07 mg/体重kg当り(最大 4mgまで)とする施設が多い。欧米ではより安全な[[デクスメデトミジン|プレセデックス]]が用いられることもある<ref>Can J Gastroenterol. 2007 January; 21(1): 25–29. </ref>。<br>
また胃内粘液の影響を軽減するため、プロナーゼMSやガスチームなどの[[蛋白分解酵素]]を服用することもある。<br>
また消化管が蠕動すると、観察・記録・処置が困難であるため、禁忌がなければ[[ブチルスコポラミン|ブスコパン]]やチアトンを投与する。[[緑内障]],[[排尿障害]],[[不整脈]]などのため[[抗コリン剤]]禁忌である場合は[[グルカゴン]]を用いる。グルカゴンは[[高血糖]]を助長するが、[[糖尿病]]においても必ずしも禁忌ではない。
有線式の内視鏡の挿入には苦痛が伴うため、欧米では、基本的に鎮静剤を使用する。(多くは[[ミダゾラム]])日本では、鎮静剤を使用すると、回復に時間がかかることもあり鎮静剤を使用しない施設が多かったが、近年は苦痛軽減のために積極的に鎮静剤を使用する施設が増えている。日本ではオピスタン,[[ジアゼパム|セルシン]]などが主流であったが[[ミダゾラム|ドルミカム]]を用いる施設も増えつつある。(日本ではセルシン・ドルミカムは保険不適用) ミダゾラムは0.07 mg/体重kg当り(最大 4mgまで)とする施設が多い。欧米ではより安全な[[デクスメデトミジン|プレセデックス]]が用いられることもある<ref>Can J Gastroenterol. 2007 January; 21(1): 25–29. </ref>。<br>
また消化管が蠕動すると、観察・記録・処置が困難であるため、禁忌がなければ[[ブチルスコポラミン|ブスコパン]]やチアトンなどの[[抗コリン剤]]を投与する。[[緑内障]],[[排尿障害]],[[不整脈]]などのため[[抗コリン剤]]禁忌である場合は[[グルカゴン]]を用いる。グルカゴンは[[高血糖]]を助長するが、[[糖尿病]]においても必ずしも禁忌ではない。
 
== 方法 ==