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'''ギリシア悲劇'''('''ギリシアひげき''')は、[[古代ギリシア]]で、[[アテナイ]]の[[ディオニュシア祭]]で上演されていた[[悲劇]]またそれに範を取った劇をいう。ヨーロッパにおいては[[古典古代]]および[[ルネサンス]]以降、詩文芸の範例とみなされる。
 
アテナイにおける悲劇の上演は競作の形を取り、競作に参加する悲劇詩人は、三つの悲劇と一つの[[サテュロス劇]]をひとまとめにして上演する必要があった。現在まで三つの悲劇がこの形で残っているのは、[[アイスキュロス]]の[[オレステイア]]三部作のみである。
いずれにしても、題材は[[ギリシア神話]]やそれに類するものから取られる。聴衆は参加した悲劇詩人のうちで誰のものが最も優れていたかを投票し、優勝者を決めていた。
 
最も有名な悲劇詩人は、'''三大悲劇詩人'''として知られているアテナイの[[アイスキュロス]]、[[ソポクレス]]、[[エウリピデス]]である。[[プラトン]]も最初は悲劇詩人を目指していた。[[古代ギリシア]]喜劇の[[アリストパネス]]は、その作品「[[蛙 (喜劇)|蛙]]」の中で三大詩人の批評をやって見せている。
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近代でギリシア悲劇の成立について記した文献に、[[フリードリヒ・ニーチェ]]の初期の代表作、『音楽の精髄からの悲劇の誕生([[悲劇の誕生]])』があるが、ニーチェ自身の思想表明が多大で、文献学研究的には、発刊当時も今日もほぼ支持されていない。
 
イギリスの著名な女性[[古典学]]者、ジェーン・エレン・ハリスン(1850-1928)に、『古代芸術と祭式』(佐々木理訳、[[ちくま学芸文庫]]、1997年、別訳版で『古代の芸術と祭祀』、星野徹訳、[[法政大学出版局]]、1974年)がある。
 
== 日本語文献 ==
イギリスの著名な女性古典学者、ジェーン・エレン・ハリスン(1850-1928)に、『古代芸術と祭式』(佐々木理訳、[[ちくま学芸文庫]]、1997年、別訳版で『古代の芸術と祭祀』、星野徹訳、[[法政大学出版局]]、1974年)がある。
*『ギリシア悲劇全集 別巻』 [[岩波書店]]、初版1992年
*ハリスン『古代芸術と祭式』(佐々木理訳、筑摩叢書→[[ちくま学芸文庫]]、1997年)
**別訳版で『古代の芸術と祭祀』、星野徹訳、[[法政大学出版局]]、初版1974年)
 
== 関連項目 ==