「新幹線500系電車900番台」の版間の差分

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== 歴代新幹線唯一の“900番台試作車” ==
この電車は将来量産車が500系として登場することを前提として製造されたため、500系の試作車という扱いになっている。そのため、純然たる試験車両として9XX形を名乗ることはなく、また量産車とは形態がかなり異なるため[[プロトタイプ#鉄道車両|量産先行車]]としての(500系)9000番台を称することもなかったため、歴代新幹線車両の中では唯一“試作車”としての'''900番台'''となっている。一般的に[[在来線]]車両の場合、900番台の試作車は量産車登場後に量産車化改造などを行い営業運転で使用されるケースがほとんどであるが、その開発目的の特殊性および、外観や編成両数などの量産車との余りに多い相違点から、営業運転に就くことは最初から考慮されておらず、試験を終えると500系量産車就役前に[[廃車 (鉄道)|廃車]]となった。
 
== 設計上の基本方針 ==
WIN350は、将来の16両編成運転時に想定されるあらゆる技術的問題点の検証を可能とするため、最低6両編成が必要であるとの結論により、6両編成で製作された。また、[[環境]]に対する配慮がWIN350の開発目的の最重要項目の一つであることから、各車とも車体形状の変更など、あらゆる仮設ができる構造としている。
 
JR西日本の経営上、高速化に対するニーズが非常に大きいため、早期に営業用量産車の投入が可能なよう、未解明な技術は使用せず、既に確立されている技術を基本に開発が行われた。しかし、将来の高速車両のための技術開発も必要であることから、[[集電装置#翼型|翼型パンタグラフ]]や[[鉄道車両の台車|台車]]への[[アクティブサスペンション]]などの取付けも考慮している。機器構成も、量産車でも同じ部品を使用することにより、設計作業を効率化し、早期の量産車投入に資するよう配慮されている。
 
== 車両の概要 ==