「ベスラー・スチーム・エアプレーン」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
m編集の要約なし
1行目:
'''ベスラー・スチーム・エアプレーン'''(Besler steam airplane)は[[アメリカ合衆国]]の[[ジョージ・ベスラー]](George D. Besler、[[1902年]]-?)と[[ウィリアム・ベスラー]](William J. Besler、[[1904年]] -?)のベスラー兄弟が開発した[[蒸気機関|蒸気エンジン]]の航空機である。[[1933年の航空|1933年]]に30分間の飛行に成功した。航空機の動力として蒸気機関の使用が試みられたのは航空機の歴史の黎明期に何度かあるが、実際に飛行といえる水準に達した唯一の航空機である。
 
ニュージャージー中央鉄道の社長、[[:en:William George Besler|ウィリアム・ジョージ・ベスラー]]の息子のべスラー兄弟は1930年頃から蒸気エンジンの航空機の開発を始め、機関車用の蒸気エンジンを改造し、[[複式機関|蒸気レシプロエンジン]]を開発した。トラベルエア社製の複葉機のエンジンを外して、重さ180ポンドで150馬力の蒸気エンジンを取り付けた。灯油を燃焼させて水管を熱して作られた水蒸気の圧力でピストンを動かし動力を得ている。1933年4月12日、[[カリフォルニア州]][[オークランド]]でウィリアム・ベスラーの操縦で水蒸気の煙をひきながら飛行に成功した。外燃機関である蒸気エンジンは、静かで200フィートで飛行場上空を通過する時、パイロットの挨拶の声が聞こえるぐらいエンジンは静かだったとされている。さらに、バルブの操作で簡単に回転方向を変えられる蒸気レシプロエンジンの特性を生かして着陸後にプロペラを逆転させ、減速し短距離で停止し、さらに逆方向に進んでみせた。その後ベスラー兄弟は蒸気エンジン航空機の開発をやめた。
 
==外部リンク==