「原口 (生物学)」の版間の差分

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[[Image:Gastrulation.png|thumb|300px|二[[胚葉]]動物の[[原腸]]陥入:(1)[[胞胚]]から(2)[[原腸胚]]の形成。[[外胚葉]]細胞(オレンジ)の一部は内側に移動して[[内胚葉]](赤)を形成する。]]
'''原口'''(げんこう、{{Lang-en-short|blastopore}}, {{Lang-de-short|Urmund}})は、[[胞胚]]において[[原腸胚形成]]形成中に形成される陥入部の入口部分をいう
 
典型的には、胞胚は外側を一層の[[細胞]]に囲まれた中空の構造となる。この空洞を[[卵割腔]]という。次の段階として、この細胞層のうち[[植物極]]側から卵割腔に細胞層が陥入、あるいは動物極側の細胞層が植物極側を覆うように移動することで二重の細胞層を持つ[[]]が形成される。これが原腸胚(嚢胚とも)であり、内側の細胞層の内側が[[原腸]]となり、これが後に[[消化管]]に発達する。この原腸は植物極側で外部とのつながりを持ち、これが消化管の最初の口としての原口である。
 
[[動物]]の消化管は普通,[[口]]と[[肛門]]という二つの開口を持つ。原口はそのうちの一つなので,ほとんどの動物では反対側に新たな開口が作られることになるが,その際に原口がどちらになるかは動物の群によって決まっており,原口が口になるものを[[先口動物]],肛門になるものを[[後口動物]]という。[[扁形動物]]と[[刺胞動物]]では消化管の出入り口は一つしかなく,これは原口に相当すると考えられる。このような特徴は[[動物の系統]]を考える上で重視される。
 
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