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この話をイスラエル軍に参加していた兄に食料を送り届けるために陣営を訪れていた羊飼いのダビデが聞くと憤り、サウルにゴリアテの退治を申し出た。サウルは初めは難色を示したが、他に手段がなかったため、ダビデの出陣を許可した。サウルは自分の鎧と剣をダビデに与えたが、ダビデは「慣れていないので歩くこともできないから」とそれらを身につけず、羊飼いの武器である杖と投石器と川で拾った滑らかな5個の石という軽装でゴリアテに挑んだ。
 
ゴリアテは「さあ来い。おまえの肉を空の鳥や野の獣にくれてやろう」と嘲ったが、ダビデは「お前は剣と槍を頼りに戦うが、私はお前がなぶったイスラエルの神を頼りに戦う。戦いは剣と槍の力で決するものではないことを人々は知ることになるだろう。これはイスラエルの神の戦いである」と返答した。これを聞いたゴリアテはダビデに突進した。ダビデは袋の中から1個の石を取り出し勢いよく放つと石はゴリアテの額に命中しうつ伏せに倒れた。ダビデは剣を所持していなかったため、ゴリアテに近寄って剣を奪い首をはねて止めを刺した。
 
ペリシテ軍はゴリアテの予想外の敗退により総崩れとなり、イスラエル軍はダビデの勝利に歓喜の声をあげた。イスラエル軍は敗走するペリシテ軍を追ってガテやエクロン([[:en:Ekron]])まで追撃して勝利を収めた。この戦いによりダビデの名声は広まり、サウルの側近として仕えるようになった。