「伊勢崎絣」の版間の差分

元々、伊勢崎絣は太織という農家が残り物の繭から引き出した糸を用いた織物で、本来は自家用に織られていたものであった。し
江戸時代中期にその基礎が築かしれ、丈夫かつお洒落な縞模様が庶民の間で人気を博し、伊勢崎周辺はもとより遠くは江戸、大阪、京都にも出荷されるようになった。

明治に入ると近代的な染色、織物技術が海外から導入され、絣に用いられる糸も手で紡いだ手紡ぎ糸から撚糸へと変わり、生産性も大幅に向上、伊勢崎絣は「銘仙」と呼ばれる程に興隆を極めした。

戦後の被服における急速な洋装化や日本の繊維産業の斜陽化に伴い生産量は激減したが、[[1975年]]には国から伝統的工芸品の指定を受け、ネクタイやテーブルクロス、のれん等、反物以外の製品に製造技術を応用、伊勢崎絣の伝統を絶やさない努力が続けられている。