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また、MacDrawやSuperDrawなどの初期のドローソフトは、OSの描画機能をそのまま利用しているため、座標単位が粗く自由曲線が描けないなどの問題があった。[[Adobe Illustrator]]や[[CorelDRAW]]、[[Macromedia FreeHand]]など、DTP向けの高精度の出力を目的としたソフトウェアが登場することにより解決された。これらのソフトウェアはPostScriptに採用された3次[[ベジエ曲線]]の技術を応用している。
 
 
== 歴史 ==
[[ベクタ形式]]による描画機能は[[CAD]]ソフトが先行していたが、構造計算を行い設計を支援するためのソフトウェアであり、[[WYSIWYG]]による自由な描画機能を期待できるものではなかった。1985年にMacDrawが販売され、ついで多くのドローソフトがMacintosh上で開発された。1987年にDTP出力を目的とした[[Adobe Illustrator]]が発表されたのを皮切りに、翌年にAldus FreeHand(後の[[Macromedia FreeHand]])、1989年に[[CorelDRAW]]などが発売され、ドローソフトの主流になった。一方、Web上のベクタ画像の標準である[[SVG]]が[[W3C]]により策定されると、SVGの出力を目的としたKIllustrator(Adobeとの商標権の問題によりkontourに改名)やSodipodi、[[Inkscape]]などが主にオープンソースにおいて次々に誕生していった。
1987年にDTP出力を目的とした[[Adobe Illustrator]]が発表されたのを皮切りに、翌年にAldus FreeHand(後の[[Macromedia FreeHand]])、1989年に[[CorelDRAW]]などが発売され、ドローソフトの主流になった。
一方、Web上のベクタ画像の標準である[[SVG]]が[[W3C]]により策定されると、SVGの出力を目的としたKIllustrator(Adobeとの商標権の問題によりkontourに改名)やSodipodi、[[Inkscape]]などが主にオープンソースにおいて次々に誕生していった。
 
 
== 隣接するジャンル ==
ドローツールを備えたソフトウェアは必ずしもドローソフトとは限らない。
 
例えばワープロソフトである[[Pages]]はページレイアウト機能と統合されたドロー機能を持っており、簡易ドローソフトとしても利用できる。[[DTP]]ソフトの代表格である[[QuarkXPress]]はバージョン4以降、簡単なページ修飾を目的としたドローツールを追加した。また、一度限りの[[チラシ]]や[[パンフレット]]程度であれば、専門のソフトウェアを使用するよりドローソフトで作成した方が簡単な場合もある。
 
一方、ドローソフトは[[ダイアグラム]]の編集にも応用されることが多いが、VisioやDia等の[[ダイアグラム]]機能を強化したソフトやUML等の特定ダイアグラム専用のソフトに比べると自動描画機能が劣る。また、ワープロソフトは[[ダイアグラム]]の作成に供するためにドローツールを持たせることが多い。[[Microsoft PowerPoint]]や[[Microsoft Excel]]のドローツールは[[Microsoft Word]]に比較し安定しているためドローソフトの代替として多用されている。
 
ワープロソフトは[[ダイアグラム]]の作成に供するためにドローツールを持たせることが多い。また、[[Microsoft PowerPoint]]や[[Microsoft Excel]]のドローツールは[[Microsoft Word]]に比較し安定しているためドローソフトの代替として多用されている。
 
[[CAD]]ソフトはドローソフトと互いに影響を与えながら、[[WYSIWYG]]によるドローツールを強化してきている。[[3DCGソフトウェア]]もまた2Dのドローソフトの延長線上にある。
 
ドローソフト自体の普及率は決して高いとはいえないが、ドローツールの機能は数多くのコンピュータユーザーに浸透していると言える。
 
 
== 代表的なドローソフト ==