「ヒューマニズム」の版間の差分

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== 語源・歴史 ==
「'''フマニタス'''(羅:Humanitas)」という概念は、既に古代ローマ時代にあってはローマ市民が学ぶべき[[教養]]として理解されていた。これが中世においては、[[大学]]で教授される[[自由科]](教養学科)へと受け継がれた。こうした古典の研究は、特に14世紀後半以降フマニタス研究 (Studia humanitatis) と呼ばれ、その研究者は[[人文主義者]](ユマニスト、ヒューマニスト)と呼ばれ始めた。
 
14世紀イタリアの[[ペトラルカ]]以降、[[古典古代]](ギリシア・ローマ)への関心が高まる[[ルネサンス]]期になると、[[スコラ学]]的なアリストテレス哲学に基づく論理体系に対して、キリスト教以前の古代のギリシア・ローマの詩歌、歴史、修辞学の中に倫理の源泉を見いだそうとする動きが生じた。この点で、神中心の[[カトリック教会|カトリック]]に対する人間中心主義とも言われるが、論理体系・視座において新たな姿勢を打ち出しただけで、キリスト教そのものを否定したわけではないし、必ずしもカトリックとの対立を伴ったわけではなかった。古典を研究し、教養ある人士の生き方、生活様式が人文主義者(ユマニスト)の身上とされた。