「テレサ・ストラータス」の版間の差分

[[トロント]]生まれの[[ギリシャ]]系。欧州各地の歌劇場や[[メトロポリタン歌劇場]]で活躍。陰りを帯びた美声と歌唱力、それ以上にずば抜けた美貌と演技力に定評があり、異例なほど多くのオペラ映画に主演した。60年代にやはり美貌で人気を集めた[[アンナ・モッフォ]]と入れ替わるように70年代にピークを築く。ただし、イタリア物中心だったモッフォに対してドイツ物が多く、映画形式で「[[サロメ (オペラ)|サロメ]]」「アトランティスの皇帝」「小鳥売り」「パガニーニ」「ジュディッタ」「[[ロシアの皇太子]]」、「[[コシ・ファン・トゥッテ]]」、ライブ映像で「[[ルル (オペラ)|ルル]]」、録音で[[ヘルベルト・フォン・カラヤン|カラヤン]]指揮の「[[メリー・ウィドウ]]」、クロンプホルツ指揮の「[[売られた花嫁]]」(ドイツ語訳詞版)、[[ピエール・ブーレーズ|ブーレーズ]]指揮の「ルル」(上記ライブ映像の並行制作セッション)、[[クルト・ワイル]]歌曲集などを残している。他に、イタリアオペラでは「[[道化師 (オペラ)|道化師]]」、「[[椿姫 (オペラ)|トラヴィアータ]]」、「[[ボエーム]]」、英語オペラで「[[アマールと夜の訪問者]]」などの映像がある。喜劇ではコケティッシュな、悲劇では薄幸な雰囲気を漂わせ、人気を博した。