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{{出典の明記|date=2011年4月}}
{{Infobox Guitar model|title=Gibson Explorer
| モデル名 = ギブソン・エクスプローラー<br />Gibson Explorer
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最初は受け入れられず、[[1959年]]には生産中止になるが、[[1975年]]、ギブソンは他社が類似デザインのギターで成功しているのを受け、再生産を開始した。
 
ギブソンが、1958年に作成したオリジナルのコリーナ材製エクスプローラーは100本に満たないので、その希少価値から大変高価なコレクターズアイテムとなっている。またU2のギタリスト、ジ・エッジが長年愛用した1976年製のエクスプローラーは2008年にハリケーン・カトリーナ被災者救済のため行われたミュージック・ライジング・オークションで売却され、8万ドルの落札予想価格を大きく超える15万ドルの値がつけられた<ref>[http://www.musicradar.com/news/guitars/the-edges-explorer-nabs-150000-at-auction-158379 The Edge's Explorer nabs $150,000 at auction]</ref>。
== 希少価値 ==
ギブソンが、1958年に作成したオリジナルのコリーナ材製エクスプローラーは100本に満たないので、その希少価値から大変高価なコレクターズアイテムとなっている。当時は、その先鋭すぎたデザインが[[フライングV]]共々市場に受け入れられず、ユーザーの反応も薄く、ショーウインドーの飾り物として並べられる悲惨な個体もあったという。出荷数は僅か22本だった為早々に生産が打ち切られたこともあり、希少価値は同年の[[レスポール]]を凌駕するとも言われ、現在も価格が高騰の一途を辿っている(これはエクスプローラーに限った話ではないのだが)。
 
== バリエーション ==
「スタジオ・エクスプローラー」や[[マティアス・ヤプス]]([[スコーピオンズ]])デザインの、ボディを通常のエクスプローラーの90%サイズにした「エクスプローラー90」を含め、様々なバリエーションのエクスプローラーが存在する。
[[1979年]]には、ウォルナットとメイプルの5ピース構造、コンター加工ボディーの、エクスプローラーIIという名で知られるE2を発表。これは、[[1983年]]に生産中止され、希少価値のあるモデルとなった。
 
エクスプローラーは、[[ギブソン・フライングV|フライングV]]、[[ギブソン・SG|SG]]、[[ギブソン・レスポール|レスポール]]と同様、フラットブラック仕上げのゴシックラインも作られた。
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2008年には、シェイプを上下逆にしたリヴァース・エクスプローラーが1000本限定で発売された<ref>{{Cite web|url=http://www.gibson.com/jp-jp/Divisions/Gibson%20USA/Guitar%20Of%20The%20Month/Reverse%20Explorer/|title=Reverse Explorer|publisher=gibson.com|date=2008-09|accessdate=2008-11-12}}</ref>
 
極初期の[[プロトタイプ]]には、ヘッドが正式に販売された所謂"バナナヘッド"ではなく、"フューチュラ"で採用されていたVシェイプの非対称ヘッドが採用されていた。そのプロトタイプは、[[リック・デリンジャー]]が長らく所有していたが、後に[[スコット・チナリー]]の手に渡っている{{要出典|date=2011年4月}}。なお、オリジナルの"フューチュラ"のプロトタイプも、複数現存が確認されている{{要出典|date=2011年4月}}
 
== 他社製エクスプローラー ==
*[[ヘイマー]]社は1974年、ヘイマー・スタンダードと呼ばれるエクスプローラーのトリビュートモデルを製作。当時の[[プログレッシヴ・ロック]]ミュージシャンの人気を呼んだ。ヘイマー社の成功は、後の各社(ギブソンをも含めた)の追随を呼ぶことなっ使用された。
*[[イーエスピー]]社は、[[メタリカ]]の[[ジェイムズ・ヘットフィールド]]や[[ブルース・キューリック]]、[[デヴィン・タウンゼント]]、[[テスタメント]]の[[エリック・ピーターソン]]用にエクスプローラーシェイプを製造していた。ジェイムズモデルやブルースモデルは販売されていたが、現在カタログからは外され、より鋭角的なEXシリーズがラインナップに加えられている。
 
*[[ジャクソン (楽器メーカー)|ジャクソン]](現在はフェンダー傘下)は、エクスプローラーにそっくりで、より軽量の「ケリー・ギター」についてギブソンに訴えられた{{要出典|date=2011年4月}}ケリーはお洒落で軽く、しかしながら別の点では同一であった。これを使った著名なユーザーには、[[メガデス (バンド)|メガデス]]の[[マーティ・フリードマン]]がいる。
[[イーエスピー]]社は、[[メタリカ]]の[[ジェイムズ・ヘットフィールド]]や[[ブルース・キューリック]]、[[デヴィン・タウンゼント]]、[[テスタメント]]の[[エリック・ピーターソン]]用にエクスプローラーシェイプを製造していた。ジェイムズモデルやブルースモデルは販売されていたが、現在カタログからは外され、より鋭角的なEXシリーズがラインナップに加えられている。
*[[アレンビック]]は、後期[[ザ・フー]]の[[ジョン・エントウィッスル]]にいくつかの特注品のベースを作成。これらは、エクスプローラーのボディ形状を元にしている。彼の死後、アレンビックはジョンのカスタムベースを限定生産している。[[ワーウィック (楽器メーカー)|ワーウィック]]は、このカスタムベースを元にした「ストライカー・ベース」を製造した。
 
*[[フェルナンデス (楽器メーカー)|フェルナンデス(Burny)]]から発売された[[PATA]]([[X-JAPAN]])モデルは、前述のV型ヘッドのプロトタイプをコピーしたものである。本物と同様ヘッドの形状の問題から、ペグとナットの間は一部の弦をストリングガイドを介して通している。
[[ジャクソン (楽器メーカー)|ジャクソン]](現在はフェンダー傘下)は、エクスプローラーにそっくりで、より軽量の「ケリー・ギター」についてギブソンに訴えられた。ケリーはお洒落で軽く、しかしながら別の点では同一であった。これを使った著名なユーザーには、[[メガデス (バンド)|メガデス]]の[[マーティ・フリードマン]]がいる。
 
[[アレンビック]]は、後期[[ザ・フー]]の[[ジョン・エントウィッスル]]にいくつかの特注品のベースを作成。これらは、エクスプローラーのボディ形状を元にしている。彼の死後、アレンビックはジョンのカスタムベースを限定生産している。[[ワーウィック (楽器メーカー)|ワーウィック]]は、このカスタムベースを元にした「ストライカー・ベース」を製造した。
 
[[フェルナンデス (楽器メーカー)|フェルナンデス(Burny)]]から発売された[[PATA]]([[X-JAPAN]])モデルは、前述のV型ヘッドのプロトタイプをコピーしたものである。本物と同様ヘッドの形状の問題から、ペグとナットの間は一部の弦をストリングガイドを介して通している。
 
その他に、エクスプローラータイプのギターを製造したメーカーは、[[ディーン (楽器メーカー)|ディーン]]や[[アイバニーズ]]、[[ヤマハ]]、[[クレイマー]] (Kramer) 、[[ピーヴィー]] (Peavey) など、多数存在する。