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=== 放射線への防護 ===
人体が放射線にさらされることを放射線被曝という。
あまりに多くの放射線に被曝すると、健康に悪影響がある。このような悪影響を総称して放射線障害という。
 
あまりに多くの放射線に被曝すると健康に悪影響がある。このような悪影響を総称して「'''放射線障害'''」という。

放射線障害を防止するため、法令により、人体が被曝する放射線の量([[線量]])に限度が設けられており、放射性物質を取り扱う場合はこの値を超えないようにする必要がある。また放射性物質を取扱う施設の仕様、放射性物質の購入・保管・廃棄の管理、汚染の管理、管理被服や[[放射線防護服]]、保護具の着用も法令や施設の内規で定められている。
 
=== 放射線への対策 ===
[[原子力災害]]時の放射線(放射性ヨウ素)障害予防薬については[[ヨウ素剤#原子力災害時の放射線障害予防薬|ヨウ素剤]][[ヨウ化カリウム#原子力災害時の放射線障害予防薬|ヨウ化カリウム]]および[[ヨウ素酸カリウム#放射線対策|ヨウ素酸カリウム]]を参照。
 
また、[[セシウム137#放射性セシウムの危険性|放射性セシウム]]体内除去剤としては、[[紺青#用途|紺青]](別名:ヘキサシアノ鉄(II)酸鉄(III)、プルシアンブルー)がある。商品名では「ラディオガルダーゼカプセル」<ref>日刊薬業WEB[http://nk.jiho.jp/servlet/nk/kigyo/article/1226555571525.html?pageKind=outline 「日本メジフィジックス  放射性セシウム体内除去剤を無償提供」](2011年3月14日)</ref>。
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人体にはおよそ6,000-7,000Bqの放射能がある。これは人体に含まれる[[カリウム#同位体|カリウム40]]という放射性物質によるものである。この程度の放射能であれば人体に及ぼす影響はほとんどない。一般的に実験や研究で用いられる放射能はMBq(10<sup>6</sup> Bq)である。さらに放射能がGBq(10<sup>9</sup> Bq)を超えると人体に影響を及ぼす危険性があるとする見方がある。
 
一方でたった1Bqの放射能であっても毎秒1発の放射線を発するから、遺伝子等を傷つけるかどうかは確率的な影響があるという見方もある。
 
放射能が晩発効果によって人体に悪影響を及ぼす限界値は確率に影響され、人体実験が不可能な事長期間かかる事対象群が設定しづらい事症状が非特異的である事遺伝的影響では更に時間がかかる事、等によりなどから定まっていない。
 
放射能が晩発効果によって人体に悪影響を及ぼす限界値は、確率に影響され、人体実験が不可能な事、長期間かかる事、対象群が設定しづらい事、症状が非特異的である事、遺伝的影響では更に時間がかかる事、等により定まっていない。
急性効果としては約4Gyの被曝で半数の人が死亡するとされている<ref name = "放射線と放射能"/>。
 
=== 食品の放射能汚染の規制 ===
[[チェルノブイリ原発事故]]を契機に、輸入食品中の内における放射能濃度の暫定限度が370 Bq/kg(セシウム134+セシウム137の合計値)に設定され、これを超える食品は日本に輸入することができない<ref>厚生労働省[http://www.mhlw.go.jp/houdou/0111/h1108-2.html 「放射能暫定限度を超える輸入食品の発見について(第34報)」](2001年11月8日)</ref>
 
[[福島第一原子力発電所事故]]後の[[暫定基準値]]については[[食品衛生法#食品に含まれる放射能に関する暫定規制値|食品衛生法に含まれる放射能に関する暫定規制値]]の項見よ参照
 
== 放射能(放射性物質)の利用 ==