「孫六兼元」の版間の差分

 

==概要==

 

==作刀の特徴==

*鍛えは、板目肌が流れ肌立ち、鎬地柾目となり、白ける。但し、例外的に小板目肌が良くつむものがある。

*焼き刃は所謂「三本杉」が著名。互の目尖り刃が一定の間隔で連なる様を三本杉と呼び、古来より「関の孫六三本杉」として人口に膾炙されている特色の有る刃文である。初、2代の三本杉は焼き低く、処々欠け出すものが多く、匂い口に柔らか味がある。後代になると、絵画的な三本杉となり、匂い口締まり技量が劣る。また、例外的に直刃を焼くが、どこかに尖り刃が入る傾向にある。いずれの刃を焼いても、帽子は寄り地蔵ごころとなる。

「孫六」という縁起の良い名から孫六酒・孫六煎餅・[[孫六温泉]]・映画・時代小説等々「孫六」に肖った名称は数多く、また日本の刃物（包丁・ナイフ）の代名詞として[[ドイツ]]の[[ゾーリンゲン]]と二分するほど海外で知られている。