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'''竹田 出雲'''（たけだ いずも）とは、[[江戸時代]]の[[浄瑠璃]]作家、者。また三代に渡って[[竹本座]]の座元の名跡にもなった。
 
== 初代 ==
[[File:Takeda Izumo.jpg|thumb|280px|初代・竹田出雲　　『国文学名家肖像集』より]]（生年不詳 - [[延享]]4年[[6月4日 (旧暦)|6月4日]]（[[1747年]][[7月11日]]））竹本座の座元の初代を数える。通称を「元祖出雲」と呼ばれる。[[浄瑠璃]]の名を2代目[[竹田外記]]、千前軒。[[俳号]]を奚疑、千前。）
 
通称を「元祖出雲」と呼ばれる。<!--[[浄瑠璃]]の名を二代目[[竹田外記]]、-->[[俳号]]を千前軒奚疑と号した。
父は[[竹田近江#初代|初代竹田近江]]の次男。兄に[[竹田近江#2代目|2代目竹田近江]]。[[1705年]]に引退していた[[竹本義太夫]]を復帰させ義太夫から竹本座の座元を譲り受け座元に就任、顔見世興行では座付き作者の[[近松門左衛門]]と組んで「[[用明天王職人鑑]]」を上演させ成功を収める。[[1715年]]には「[[国性爺合戦]]」を17ヶ月間連続で上演させ成功を収める。後に自身も執筆を手がけるようになり処女作は[[1724年]]初演の「[[諸葛孔明鼎軍談]]」。▼
 
▲父は[[竹田近江# (初代)|初代竹田近江]]の次男。、兄には[[竹田近江# (2代目)|2二代目竹田近江]]。[[宝永]]2年（[[1705年]]）に引退していた[[竹本義太夫]]を舞台復帰させ、義太夫から竹本座の座元を譲り受け座元に就任、顔見世興行では座付き作者の[[近松門左衛門]]と組んで「『[[用明天王職人鑑]]」』を上演させ成功を収める。し、[[正徳]]5年（[[1715年]]）には「[[国性爺合戦]]」を17ヶ月間連続で上演させする大成功を収める。後に自身も近松に師事して浄瑠璃の執筆を手がけるようになりる。処女作は[[1724年]]初演の「『[[諸葛孔明鼎軍談]]」』。
評判記は「名人 極上上吉 竹田出雲、ぷつぷつと智恵の吹出雲」の評価を受ける。[[1741年]]には実子の[[竹田近江#3代目|3代目近江]]の付き添いで[[江戸]]に出向き[[市川團十郎 (2代目)|2代目市川團十郎]]と親交を持った。墓所はは[[大阪]][[生玉]]の[[青蓮寺]]。▼
 
▲当時の評判記には「名人 極上上吉 竹田出雲、ぷつぷつと智恵の吹出雲」の評価を受ける。[[寛保]]元年（[[1741年]]）には実息子の[[竹田近江# (3代目)|3三代目近江]]の付き添いで[[江戸]]に出向き、[[市川團十郎 (2代目)|2二代目市川團十郎]]と親交を持った。墓所主な作品はは[[大阪]][[生玉]]以下の[[青蓮寺]]通り。
作品に「[[太平記曦鎧]]」（合作、[[1723年]]）、「[[大内裏大友真鳥]]」（[[1725年]]）、「[[出世握虎稚物語]]」（1725年）、「[[三庄太夫五人嬢]]」（[[1734年]]）、「[[葛の葉|蘆屋道満大内鑑（葛の葉）]]」（1734年）、「篠田妻道行」（[[1735年]]）、「[[加賀国篠原合戦]]」、「[[小栗判官車街道]]」、「[[男作五雁金]]」、最終作は「[[菅原伝授手習鑑]]」（合作、[[1746年]]）他多数、合作を含めると20編を超える。
 
*『[[大塔宮曦鎧]]』 - 文耕堂との合作、[[享保]]8年（[[1723年]]）初演。
== 2代目 ==▼
*『[[大内裏大友真鳥]]』 - 享保10年（[[1725年]]）初演。
（[[元禄]]4年（[[1691年]]） - 宝暦6年[[11月4日 (旧暦)|11月4日]]（1756年[[11月25日]]））通称を「親方出雲」と呼ばれる。浄瑠璃の名を外記、千前軒。俳号を奚疑、千前。▼
*『[[出世握虎稚物語]]』 - 享保10年初演。
*『[[三庄太夫五人嬢]]』 - 享保19年（[[1734年]]）初演。
*『[[葛の葉|蘆屋道満大内鑑]]』 - 享保19年初演。
*『篠田妻道行』 - 享保20年（[[1735年]]）初演。
*『[[加賀国篠原合戦]]』
*『[[小栗判官車街道]]』
*『[[男作五雁金]]』
 
最終作は『[[菅原伝授手習鑑]]』。他に合作を含めると20編を超える。墓所は[[大阪]][[生玉]]の[[青蓮寺]]。
初代の実子で名は清定。近松門左衛門に師事する。1747年に父出雲の死去で初代竹田小出雲から2代目出雲を襲名し竹本座の座元に就任。▼
 
▲== 2二代目 ==
30余編の作品のうち彼個人の作品は10編程度で、それ以外は合作である。▼
▲（[[元禄]]4年（[[1691年]]） - 宝暦6年[[11月4日 (旧暦)|11月4日]]（1756年[[11月25日]]））通称を「親方出雲」と呼ばれる。浄瑠璃の名を外記、千前軒。俳号を奚疑、千前。）
 
▲通称を「親方出雲」と呼ばれる。初代の実子で名は清定。近松門左衛門のちに師事する浄瑠璃作者の名として竹田外記とも称した。1747延享4年に、父出雲の死去でにより初代竹田小出雲から2二代目出雲を襲名し竹本座の座元に就任となる。
=== 作品（合作物も含む） ===▼
*[[太政入道兵庫岬]]（1737年）▼
*菅原伝授手習鑑 - [[三好松洛]]・[[並木宗輔|並木千柳]]との合作。（1746年）▼
*[[義経千本桜]] - 三好松洛・並木千柳との合作（1747年）▼
*[[仮名手本忠臣蔵]] - 三好松洛・並木千柳との合作（1748年）▼
*[[平惟茂凱陣紅葉]]（1756年）▼
*[[ひらがな盛衰記]] - 文耕堂との合作▼
*[[丹州爺打栗]] - 三好松洛との合作▼
*[[太政入道兵庫岬]]
*[[世話言漢楚軍談]]▼
*[[敵討崇禅寺馬場]]▼
*[[護稚名歌勝鬨]]▼
*[[双蝶々曲輪日記]]▼
*[[平惟茂凱陣紅葉]]
*[[崇徳院讃岐伝記]]▼
*[[傾城枕軍談]]▼
他
 
▲30余編の作品のうち彼個人の単独で執筆した作品は10編程度で、それ以外は合作である。
== 3代目 ==▼
（[[生没年不詳]]）▼
 
▲=== ;主な作品（合作物も含む） ===
2代目出雲の実子。名は清宜。後竹本座の座元。、和泉掾、因幡掾、伊豆掾、文吉などを名乗った。[[1773年]]に座元を降りる。▼
*『[[太政入道兵庫岬]]』 - [[元文]]2年（[[1737年]]）初演。
▲*『[[ひらがかな盛衰記]]』 - 文耕堂や初代出雲との合作。元文4年（[[1739年]]）初演。
▲*『菅原伝授手習鑑』 - [[三好松洛]]・[[並木宗輔|並木千柳]]との合作。（1746[[延享]]3年（[[1746年]]）初演。
▲*『[[義経千本桜]]』 - 三好松洛・並木千柳との合作（1747。[[延享]]4年（[[1747年]]）初演。
▲*『[[仮名手本忠臣蔵]]』 - 三好松洛・並木千柳との合作（1748。[[寛延]]元年（[[1748年]]）初演。
*『[[平惟茂凱陣紅葉]]』 - [[宝暦]]6年（[[1756年]]）初演。
▲*『[[丹州爺打栗]]』 - 三好松洛との合作。
▲*『[[太政入道兵庫岬]]（1737年）』
▲*『[[世話言漢楚軍談]]』
▲*『[[敵討崇禅寺馬場]]』
▲*『[[愛護稚名歌勝鬨]]』
▲*『[[双蝶々曲輪日記]]』
▲*『[[平惟茂凱陣紅葉]]（1756年）』
▲*『[[崇徳院讃岐伝記]]』
▲*『[[傾城枕軍談]]』
 
▲== 3三代目 ==
▲（[[生没年不詳]]）
 
▲2二代目出雲の実子。で名は清宜。後に竹本座の座元となる。、和泉掾、因幡掾、伊豆掾、文吉などをと名乗った。しかしこのころから次第に浄瑠璃の人気は振るわなくなり、[[安永]]2年（[[1773年]]）には竹本座の権利を他人に譲り座元を降りる。
 
==参考文献==
*『日本古典文学大辞典』（第4巻）-秋山虔ほか編（1988年、岩波書店）※「竹田出雲」の項目
 
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