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この磁気テープとレコードの時代を激変させたのが[[1979年]]のフィリップス社と[[ソニー]]の共同開発による[[コンパクトディスク]](CD)の発表である。ソニーが早々とアナログレコードの生産を打ち切ったこともあり、傷や埃に極めて弱く、また繰り返し使えば磨耗するレコードは10年と経たずにCDに取って代わった。しかし[[ディスクジョッキー]]や[[オーディオマニア]]といったアナログレコードの支持層がいるため、レコード盤、プレーヤー、レコード針の生産は現在でも細々と続いている。
 
一方の「誰でも使えて気軽に録音・再生できる」という用途に関し、磁気テープ媒体は[[1992年]]に発表された[[ミニディスク]](MD)にその座を譲るかに見えたが、MDの[[ランダムアクセス]]性はその利便性が評価されたものの、音質面での性能の低さが災いし、開発元であるソニーのある日本国内ですら完全に置き換わるに至らず、日本国外では今一つ出回らず現在に至っており、こと[[携帯機器]]分野で後述する[[ICレコーダー]]や[[デジタルオーディオプレーヤー]]の録音対応機種にその市場を奪われ続けている。同時代にアナログ磁気テープに取って代わろうとしたものはMD以外に[[DAT|デジタルオーディオテープ]](DAT・1987年規格制定)もあったが、音質面でプロユース(専門家による利用)に支持されたものの、逆にその性能の高さが音楽著作権団体に問題視され、[[ゼネラルオーディオ|民生]](業務用ではない一般向けの機器)モデルでは録音機能に制限が加えられたり([[SCMS]])などの混乱も発生、同規格に似た[[デジタルコンパクトカセット]](DCC)共々今ひとつ普及せずに2000年代に姿を消していった。
 
日本国外では、[[1995年]]の[[Microsoft Windows 95]]の発表以降、急速に進歩し始めた[[パーソナルコンピュータ]]と[[MP3]]といった[[非可逆圧縮]]方式による音声録音方式の普及、加えて[[デジタルオーディオプレーヤー]]の発売と発展に伴って、[[1990年代]]末頃よりコンパクトカセット・プレーヤーからの置き換えが起こり、更にはMP3プレーヤーの一部が録音機能を持つ形で録音装置としての磁気テープを使った録音装置よりの置き換えも見られる。