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== 指点字 ==
{{出典の明記|section=1|date=2011年2月}}
盲ろう者のコミュニケーション手段の一つとして、両手の人差し指・中指・薬指、計6本の指を点字の6つの点に見立てて指で点字を打つことにより意思を伝達する指点字と呼ばれる方法がある。指点字は点字の規則に準じているが、会話用にカスタマイズされている。例えば、枡空けはなく、間を取る。「。」や「、」などの符は省く、発音の点字を打つ、自分が誰であるか名乗ってから打つ、よく使う言葉は略点字でショートカットが可能、などの喋り言葉ならでの規則がある。
指点字は一人に一人の意思伝達方法で、1)互いに隣り合って同じ方向を向いて通訳者は盲ろう者の指の甲に自分の指の平を重ね合わせるようにして点字を打つ方式が主流であるが、これに対し、2)互いに対面して通訳者の右(左)手の指が盲ろう者の左(右)手の指の甲を打つ方式や、これと同じ互いの指の対応ではあるが、3)対面で指の平ひら同士をダンスをするような格好で打つ方式がある。また、4)背後から首筋や背中などの体に指で点字を打つ方式もある。他に盲ろう者のコミュニケーション手段としては、手書き文字や触手話や指文字があるが、指点字はこれらの方法と比べて速く正確に感情まで伝達される特長を持つ。また、指先一本の中で6つの点を識別する点字と異なり指点字は指ごとの識別の点字なので、点字を習得している人は容易に指点字に移行でき、50歳を過ぎて中途で盲ろう者になった方でも容易に習得ができるなどの優れた特長をあわせ持つ。しかし、手話通訳のように一人の通訳者で複数人に同時に意思伝達することができなく、一度に多くの盲ろう者に意思伝達するには盲ろう者一人に指点字通訳者一人の環境が必要なために、多くの労力と経費がかかる欠点がある。
このために、指点字は優れた意思伝達方法にもかかわらず全ての盲ろう者にサービスを提供することは人手に限界があった。しかし、この欠点を解決する方法として指点字の機械化があるが、マーケットは盲ろう者が日本で1万3千人と狭く事業化も困難を極めている。上記1)や2)の方式としては「指こん」、上記3)の左右の手を交差しない方式としては「ユビツキィ」、上記4)の方式としては入力が指点字で出力が体表点字の「ボディブレィル」という製品名の指点字機器がある。