「石狩湾新港」の版間の差分

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さらに日本海航路の整理縮小により港湾荷役の伸びが鈍化しているため、地震等の有事の際、太平洋側の港湾だけに依存していては道央圏への物資供給に大きな不安が残るものと標ぼうし、市民生活等に欠かせない物資(エネルギー等)は石狩湾新港での取り扱いを増やすよう札幌圏のみ官民で取り組んでいる。
 
しかしながら計画当初のような大規模港湾としての機能を充分に発揮するに至っていない。物流基地としての立地が悪く、苫小牧港が札幌の外港として十分に機能しているため、企業立地も進まず広大な工業用地は立地が進まず空地のみ残り大規模港湾開発としては結果的に[[苫小牧東部開発計画]]同様に事実上失敗したといえる状況にある。
 
過去10年程は、石狩湾新港地域内で冷凍冷蔵庫の集積が進み、庫腹量は20万トンを超え、札幌市内の全冷凍冷蔵庫の庫腹規模と肩を並べるようになったものの、利用率が減少しており北海道の冷凍基地、一般食品は苫小牧港後背地に、海水産、コンビニ食材は釧路港後背地に移転集約される動きが進んでいる。いずれの原因も道内人口が減少に転じ、消費地としての札幌市の地位が低下し本州消費地向けへパラダイムシフトしたことが大きな原因となっている。2006年12月には水深14mの西地区多目的国際ターミナル(西ふ頭)が供用を開始し、苫小牧からの陸送費のコスト負担増を嫌って[[王子製紙|王子特殊紙]]江別工場向けの木材チップ(製紙原料)の陸揚げの全量が苫小牧港から本港揚げに切り替えられた。