「実質金利」の版間の差分

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実質金利 = (預けた時、所有している時の名目[[金利]])-(予期される物価の変動率)で表すことができる。
 
例えば、自分が100万円の商品を購入する際の代金は銀行から名目金利5%で借り、物価の変動(期待インフレ率)が+4%だったとする。1年後の返済で105万円を支払う必要があるが、100万円の商品の価値は物価の変動に伴い104万円となっているため、実質的には差し引き1万円つまり1%の支払いですむ。上記の式で言えば5%-4%=1%となる。
 
このように物価変動率(インフレ率)がプラスであれば実質金利は名目金利より低くなる。逆にデフレ期待が高まる(物価が下落する=インフレ率がマイナスとなる)と、実質金利は高くなってしまう。デフレ下においては、通常[[中央銀行]]による金融緩和が行われて、[[政策金利]]が引き下げられるが、名目金利を0%以下に下げることはできない。しかしこの状況では実質金利は高い状態にあるため、借金ができず消費や投資が停滞してしまう現象が見られる(いわゆる「[[流動性の罠]]」)。名目金利が下げられない以上、実質金利を下げるには上記の式に従うならば、インフレ期待を醸成する必要がある。