「イブプロフェン」の版間の差分

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しかしながらイブプロフェンの場合、これまでの生体内試験では(R)体を有効な(S)体に変換する異性化[[酵素]]の存在が明らかになった。従って、単独の鏡像体で販売するのはコストに対して無意味で、市販されているイブプロフェンには両方の鏡像体の混合物([[ラセミ体]])が用いられている。
 
==合成法==
イブプロフェンは以下の手順で合成される。
 
イソブチルベンゼンの[[フリーデル・クラフツ反応|フリーデル・クラフツ アセチル化反応]]から始め、その生成物にクロロ酢酸エチルの元で[[ダルツェン縮合]]を作用させ、α,β-エポキシエステルである3-メチル-3-(4-イソブチルフェニル)オキシラン-2-カルボン酸エチルを得る。これに[[加水分解]]と[[脱炭酸]]を行いアルデヒドを得る。このアルデヒドに[[ヒドロキシルアミン]]を作用させ[[オキシム]]とし、更に転換して[[ニトリル]]を得る。このニトリルを加水分解してイブプロフェンを得る。<ref name = rsc>{{cite web | publisher = [[en:Royal Society of Chemistry]] | url = http://www.rsc.org/Education/Teachers/Resources/green/ibuprofen/ibuprofen.pdf | title = Ibuprofen &mdash; a case study in green chemistry | accessdate = 2011/05/07}}</ref>
 
:[[File:Boots synthesis of ibuprofen.png|700px]]
 
==ヒトへの毒性==
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==入手性==
イブプロフェンは1969年にイギリスで処方薬として許可された。それから数年、イブプロフェンの耐容性プロファイルに加えさらなるコミュニティでの経験は(フェーズIV治験とも言われる)、少量包装のイブプロフェンを世界中で市販薬とする再スケジュールをもたらした。さらにこの傾向がイブプロフェンの再スケジュールを促進しているので、アメリカではスーパーや雑貨店での入手が可能になった。事実、アメリカではイブプロフェン(通常200mg量)が[[アセトアミノフェン]]や[[アスピリン]]と並んで市販薬の鎮痛剤として最も広く使われている。日本では小児用市販薬としては認可されていない。
 
== 脚注 ==
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==参照==