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; トリプレット
: 単玉レンズを第一群から凸・凹・凸に置いたもの。[[ザイデル収差|ザイデルの5収差]]をともあれ一通り補正できる、簡にして要を得た設計。なおレンズタイプの多くがドイツで開発・発展したが、トリプレットは英国産である。[[イギリス]]のクック&サンのデニス・テイラーが設計、1893年にテーラー、テーラー&ホブソン(現[[テーラーホブソン]])から発売されたクック・トリプレットが原型といわれている。
: この構成を持つレンズは次項のテッサーと並び大変多い。例として[[カール・ツァイス]]のトリオター、[[シュナイダー・クロイツナッハ]]のラジオナー、 [[ニコン|日本光学]]のニッコールT105mmF4等のほか、[[レンズマウント#マクロ写真用|RMSマウント]]のマクロ写真用レンズにも採用例が見られる。
; テッサー
: [[1902年]]、ドイツ・[[カール・ツァイス]]の[[パウル・ルドルフ]]によって設計された3群4枚構成のレンズ。他の光学機器メーカーも多くの写真レンズにこの設計を用いるなど多大な影響を与えた名レンズの一つである。[[ライカ|エルンスト・ライツ]]社のエルマーの一部はテッサーとレンズ構成はほぼ同じだが、絞りの位置が違っている。{{main|テッサー}}
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: ドイツ・[[フォクトレンダー]]のハンス・ハーディングによって開発されたトリプレットの発展型。トリプレットの前群と後群を色消しの貼り合わせにしたもの。張り合わせレンズの凹凸の組み合わせによって形式は2通り存在する。貼り合わせ面の多さから高価になり、次第に衰退していった形式のレンズである。
; クセノター
: [[1954年]]に旧西ドイツ・[[シュナイダー・クロイツナッハ]]によって開発された中口径レンズ。後方の接合レンズを凹レンズ1枚に変えた変形ガウスタイプ。絞りを挟んで前がダブルガウス、後がトポゴンと見ることができる
; ダブルガウス
: 数学者[[カール・フリードリヒ・ガウス]]が発明した望遠鏡レンズの構成を2つ対称形で使用する形式のレンズ。ガウスはダブルガウス型を発明してはいないが、今日では単にガウス型と言われる場合もダブルガウスを指している場合がほとんどである。