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[[画像:J-power isogo.jpg|thumb|240px|磯子火力発電所]]
'''磯子火力発電所'''(いそごかりょくはつでんしょ)は[[神奈川県]][[横浜市]][[磯子区]][[新磯子町]]37-2にある[[電源開発]]の[[火力発電所]]。
 
== 概要 ==
*[[1967年]]に旧1号機が、[[1969年]]に旧2号機が営業運転を開始。[[1996年]]より建て替え工事が行われ、[[2002年]]には新1号機が営業運転を開始。[[2009年]]には新2号機が営業運転を開始、総出力120万[[ワット|kW]]の発電所として電力を供給している。
[[画像:Desulfurization system(J-power Isogo).jpg|thumb|排煙脱硫装置]]
*[[1967年]]に旧1号機が、[[1969年]]に旧2号機が営業運転を開始。[[1996年]]より建て替え工事が行われ、[[2002年]]には新1号機が営業運転を開始。[[2009年]]には新2号機が営業運転を開始、総出力120万[[ワット|kW]]の発電所として電力を供給している。
*[[石炭]](国内炭および輸入炭)を燃料としており、1日あたり約5,000トンを消費する。中継基地よりほぼ毎日海上輸送され、10万トン貯蔵可能な石炭サイロに貯蔵される。年間38万トン程度発生する[[石炭灰]]は9割以上が[[セメント]]原料として再利用される。
*[[アンモニア]]選択接触還元式乾式排煙脱硝装置、電気集塵機、[[活性炭]]吸着式乾式排煙[[脱硫]]装置を備え、旧発電装置を上回る[[排気ガス処理|大気汚染防止対策]]が取られている。
*敷地を有効に利用するため、日本で初めてタワー式ボイラーを採用している。新1号機のボイラー建屋は高さ約100mで、日本の発電所建屋の高さとしては最も高い。[[煙突]]は高さ200mで、[[三渓園]]方面からの景観に配慮して扁平な形状としている。建屋や煙突の彩色は景観への配慮がなされ、2002年には第17回[[公共の色彩賞]]を受賞している。
*新2号機のボイラー建屋は、新1号機に比べ地上からの高さに約20mの差があるが、これは同じ高さで建設すると、隣接する[[東京電力]][[南横浜火力発電所]]の煙突に風が当たらないという分析結果が出たため、'''20m掘り下げて建設'''している。従って両者のボイラーの高さは実質同じである。
*隣接地には、[[天然ガス|LNG]]を燃料とする[[東京電力]][[南横浜火力発電所]]がある。
 
== 設備 ==
[[画像:Steam turbine (J-power Isogo).JPG|thumb|タービンと発電機]]
*総出力:120万kW<ref>[http://www.jpower.co.jp/bs/karyoku/ichiran.html 電源開発 石炭火力発電・地熱事業所一覧]</ref>
*総出力:120万kW(新1・2号機計)
 
;新1号機
:定格出力:60万kW
:使用燃料:[[石炭]]
:営業運転開始:2002年4月1日
;新2号機
:定格出力:60万kW
:使用燃料:石炭
:営業運転開始:2009年7月15日
 
=== 過去の廃止された発設備 ===
;旧1号機(廃止)
:定格出力:26.5万kW
:使用燃料:石炭
:営業運転時期:1967年5月 - [[2001年]]11月
;旧2号機(廃止)
:定格出力:26.5万kW
:使用燃料:石炭
:営業運転時期:1969年9月 - [[2001年]]11月
 
== 発電所としての特徴 ==
[[画像:Desulfurization system(J-power Isogo).jpg|thumb|排煙脱硫装置]]
*[[石炭]](国内炭および輸入炭)を燃料としており、1日あたり約5,000トンを消費する。中継基地よりほぼ毎日海上輸送され、10万トン貯蔵可能な石炭サイロに貯蔵される。年間38万トン程度発生する[[石炭灰]]は9割以上が[[セメント]]原料として再利用される。
*[[アンモニア]]選択接触還元式乾式排煙脱硝装置、電気集塵機、[[活性炭]]吸着式乾式排煙[[脱硫]]装置を備え、旧発電装置を上回る[[排気ガス処理|大気汚染防止対策]]が取られている。
*敷地を有効に利用するため、日本で初めてタワー式ボイラーを採用している。新1号機のボイラー建屋は高さ約100mで、日本の発電所建屋の高さとしては最も高い。[[煙突]]は高さ200mで、[[三渓園]]方面からの景観に配慮して扁平な形状としている。建屋や煙突の彩色は景観への配慮がなされ、2002年には第17回[[公共の色彩賞]]を受賞している。
*新2号機のボイラー建屋は、新1号機に比べ地上からの高さに約20mの差があるが、これは同じ高さで建設すると、隣接する[[東京電力]][[南横浜火力発電所]]の煙突に風が当たらないという分析結果が出たため、'''20m掘り下げて建設'''している。従って両者のボイラーの高さは実質同じである。
*隣接地には、[[天然ガス|LNG]]を燃料とする[[東京電力]][[南横浜火力発電所]]がある。
 
== 沿革 ==
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*[[横浜市営バス]]
**[[磯子駅]]東口より85系統利用、『Jパワー前』下車
 
== 脚注出典 ==
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== 関連項目 ==
*[[電源開発]]
*[[日本の火力発電所一覧]]
*[[火力発電]]
 
*[[汽力発電]]
== 脚注 ==
<div class="references-small"><references /></div>
 
== 外部リンク ==
* [http://www.jpower.co.jp/ 電源開発]
* [http://www.jpower.co.jp/bs/karyoku/open_day/isogo/index.html 電源開発 磯子火力発電所]
 
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