「ジャワマングース」の版間の差分

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== 人間との関係 ==
ネズミ駆除のために人為を目とし、[[西インド諸島]]や[[ハワイ]]、[[フィジー]]など世界各地に移入されるこた<ref name="NCSJ2003">(財)日本自然保護協会 編集、『生態学から見た野生動物の保護法律』、講談社サイエンティフィック、2003年11月20日第1刷発行、P.77, P.93, Pp.122-123、ISBN 4-06-155216-3</ref>。しかし、これらの地域では農業被害や在来種の捕食が相次ぎ、当初のくろみは失敗に終わている<ref name="fn1NCSJ2003" />。しかしこのような失敗が報告されていたにもかかわらず、日本では[[1910年]]に沖縄島へインド産(亜種''H. j. auropunctatus''と考えられている)の個体13-17頭が、また[[1979年]]頃に奄美大島へネズミやハブ駆除のために放獣30頭が移入された<ref name="fn2"/><ref name="NCSJ2003" />。[[1979九州においても鹿児島市内で、2006]]10月以降は奄美大島でも発にジャワマングースの目撃情報や、授乳中とみられるメスの轢死体などがつかっていた、2009年7月に鹿児島県鹿児島市喜入地区にてオス2頭が捕獲された<ref name=Kagosima>{{Cite web|url=http://www.mammalogy.jp/japanese/20090708_kagoshima.pdf|title=鹿児島市喜入に定着したジャワマングースの早期根絶対策の要望書|accessdate=2011-05-21|author=石井信夫(日本哺乳類学会)}}</ref>。これは日本本土における初の定着の確認例である<ref name="fn2"Kagosima />。在来種を捕食、家禽や農作物への被害例があることなどから[[2005年]]に[[特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律]]により特定外来生物に指定された<ref name="intro" group="a">[http://www.env.go.jp/index.html 環境省]。こういった経緯で[[世界の侵略的外来種ワースト100]]に選ばれている。
* [http://www.env.go.jp/nature/intro/1outline/list/index.html 特定外来生物等一覧]
** [http://www.env.go.jp/nature/intro/1outline/files/siteisyu_list2.pdf 特定外来生物指定種一覧]
</ref>
 
=== 日本における被害及び対策 ===
ネズミ駆除のために人為的に移入されることもあった。しかし移入先の固有種を捕食し、生態系を崩壊するとの懸念から流通の規制、移入先での駆除が行われている。こういった経緯で世界の侵略的外来種ワースト100に選ばれている。
日本ではハブ駆除も含めての目的で沖縄那覇市周辺に1910年に導入され、1945年には名護市付近まで分布を広げている<ref name="NCSJ2003" /><ref name="NIES">{{Cite web|url=http://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/10210.html|title=ジャワマングース|accessdate=2011-05-21|author=国立環境研究所}}</ref>。動物学者渡瀬庄三郎の勧めによって、沖縄島の那覇市および名護市周辺、渡名喜島に導入されたという。渡名喜島では定着しなかったものの、沖縄島では生息数を増加させ、沖縄島北部の山岳地帯を除く広い範囲で生息が確認されている。また奄美大島でも1979{{要出典|date=2011に本種が放されて定着しているが、放獣した人物は不明である5月}}
 
ジャワマングースが導入された沖縄本島や奄美大島では、もともと在来種の捕食性哺乳類が少なく、また在来種は新しい捕食者へ対する防備に弱く、ジャワマングースは上位捕食者になりやすかった<ref name="NCSJ2003" />。沖縄本島では日本国指定の天然記念物である[[ヤンバルクイナ]]をはじめ、[[アカヒゲ]]、[[ケナガネズミ]]といった固有種や絶滅危惧種の生息が脅かされている<ref name="NCSJ2003" /><ref name="NIES" /><ref name="ENV">{{Cite web|url=http://www.env.go.jp/nature/intro/1outline/list/L-ho-15.html|title=特定外来生物の解説 ジャワマングース|accessdate=2011-05-21|author=環境省}}</ref>。奄美大島でも同様で、特別天然記念物の[[アマミノクロウサギ]]や天然記念物の[[アマミトゲネズミ]]のほか、[[ルリカケス]]、[[アマミヤマシギ]]、[[イボイモリ]]等の捕食も危惧されている<ref name="NCSJ2003" /><ref name="NIES" /><ref name="ENV" />。そもそも本来の目的であるハブは[[夜行性]]であるのに対して、本種は[[昼行性]]であり、両者は時間的に棲み分けており、在来種への影響の方が顕著であった<ref name="NCSJ2003" /><ref name="NIES" />。奄美大島の個体群の糞からは絶滅危惧種であるアマミトゲネズミやアマミノクロウサギなどが見つかっている<ref name="NCSJ2003" />。しかし、ハブの補食は認められていない<ref name="NCSJ2003" />。
=== 日本における被害 ===
 
また、養鶏農家が本種に卵やひなを襲われる被害も出ており<ref name="NIES" />、さらに、本種には人にも伝染するレプトスピラ菌の保菌率が高い。ヒトがレプトスピラ菌に感染すると腎臓が侵され、最悪の場合、死に至ることもある。本種が狂犬病ウイルスを運ぶ可能性もあると言われる。
日本ではハブ駆除も含めて沖縄島に1910年に導入された。動物学者渡瀬庄三郎の勧めによって、沖縄島の那覇市および名護市周辺、渡名喜島に導入されたという。渡名喜島では定着しなかったものの、沖縄島では生息数を増加させ、沖縄島北部の山岳地帯を除く広い範囲で生息が確認されている。また奄美大島でも1979年に本種が放されて定着しているが、放獣した人物は不明である。
 
奄美大島においては1993年から自治体が養鶏食害や農業被害の防止を目的とし駆除を開始し、また2000年からは[[環境省]](旧環境庁)が生態系保護を目的とし駆除事業を行っている<ref name="NCSJ2003" />。1999年における個体数は5,000から10,000頭、年間増加率を30%と推定されていた<ref name="NCSJ2003" />。これを年間に3,000から4,000頭を駆除し、数年かけて個体数を減少させたあと、その後の数年間で根絶させる計画である<ref name="NCSJ2003" />。この目標を遂行するために、鳥獣保護法の有害鳥獣駆除制度を根拠に捕獲免許が支給され、またジャワマングース1個体につき4,000円の報奨金が支払われた<ref name="NCSJ2003" />。大和村の環境省奄美野生生物保護センターによると2003年度までの4年間に約1万2千匹が駆除された{{要出典|date=2011年5月}}。しかし、駆除により個体数が減るにつれ捕獲数が減少し、コストに見合った利益が得られず捕獲者が減少したほか、農業被害が減少したことにより、有害鳥獣駆除が徐々に発動されなくなり、根絶には至っていない<ref name="NCSJ2003" />。2005年に環境省は奄美マングースバスターズという12名の捕獲隊を結成し、毎年増員しつつ、2009年には42名体制で駆除にあたっている<ref name=ENV-Naha2007>{{Cite web|url=http://kyushu.env.go.jp/naha/pre_2007/0507a.html|title=【通知】平成18年度奄美大島におけるジャワマングース防除事業の捕獲結果と平成19年度事業の実施計画|accessdate=2011-05-21|author=環境省 那覇自然環境事務所}}</ref><ref name=eic>{{Cite web|url=http://www.eic.or.jp/news/?act=view&serial=20714&oversea=0|title=|accessdate=2011-05-21|author=財団法人 環境情報普及センター}}</ref>。
沖縄島には、元来ネコ目の動物は生息していなかったが、本種の導入により生態系のバランスが崩れ、日本国指定の天然記念物であるヤンバルクイナをはじめ、アカヒゲ、ノグチゲラ、ケナガネズミといった固有種や絶滅危惧種の生息が脅かされている。奄美大島でも同様で、特別天然記念物のアマミノクロウサギや天然記念物のアマミトゲネズミのほか、島の固有種で推定100羽ほどしかいないオオトラツグミや、同じくオーストンオオアカゲラ、ルリカケス、アマミヤマシギ、イボイモリ等の捕食も危惧されている。
 
また、2002年1月、環境省は沖縄本島北部の山原(やんばる)地区で、希少野生生物の保護のために本種の駆除を始めた{{要出典|date=2011年5月}}。沖縄県は2002年10月から本種の駆除を始め、その後ノネコの駆除も開始している{{要出典|date=2011年5月}}
これらの島では、従来、ネコを除けば生態系の頂点はハブであり、固有種の多くはもっぱらハブに対する防御手段を発達させているが、これらは本種には通用しないことが多い。
 
2004200556月に施行された移入種対策を盛り込んだ[[特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関するが成立し律|外来生物法]]により、環境省では本種を集中的に駆除する方針だが、本種やノネコの捕獲・殺処分を残酷であるとして、一部の動物愛護者の間からは反対運動も起こっている{{要出典|date=2011年5月}}
また、養鶏農家が本種に卵やひなを襲われる被害も出ており、さらに、本種には人にも伝染するレプトスピラ菌の保菌率が高い。ヒトがレプトスピラ菌に感染すると腎臓が侵され、最悪の場合、死に至ることもある。本種が狂犬病ウイルスを運ぶ可能性もあると言われる。
 
2009年7月、鹿児島県鹿児島市喜入地区にてオス2頭が捕獲された。これは日本本土における初の定着の確認例である。
 
==== 対策 ====
 
環境省(旧環境庁)では2000年度から奄美大島における本種の駆除事業を行っている。大和村の環境省奄美野生生物保護センターによると2003年度までの4年間に約1万2千匹が駆除された。しかし生息分布が島全体に拡大し年々捕獲が難しくなっており、当初の5年計画の撲滅は不可能と見られている。
 
また、2002年1月、環境省は沖縄本島北部の山原(やんばる)地区で、希少野生生物の保護のために本種の駆除を始めた。沖縄県は2002年10月から本種の駆除を始め、その後ノネコの駆除も開始している。
 
2004年5月には移入種対策を盛り込んだ外来生物法が成立し、環境省では本種を集中的に駆除する方針だが、本種やノネコの捕獲・殺処分を残酷であるとして、一部の動物愛護者の間からは反対運動も起こっている。
 
==== 「ハブ殺し」の誤り ====
 
現在では本種は実際にはハブをほとんど捕食しないことが知られている。
 
奄美大島に移入された個体の糞から発見された獲物としては、昆虫類やクモ、多足類が多く、そのほかに、アマミトゲネズミやアマミノクロウサギ、ケナガネズミ、ワタセジネズミ、アカヒゲ、バーバートカゲ、キノボリトカゲ等が見つかっているが、これらはいずれも絶滅危惧種である。一方、このときの糞の分析からは、肝心のハブの捕食は、まったく確認されなかった。
 
考えられる理由の1つとして、わざわざ危険なハブを獲らなくても、島には本種の獲物となる動物が数多く生息することが挙げられる。またハブが夜行性であるのに対して、本種は(厳密に言えば)主に薄明性であり、両者は時間的に棲み分けが可能である。すなわち、人間によって移入された本種は、期待されたように、(野犬・野猫を除けば)これらの島々の生態系ピラミッドの頂点に位置するハブを駆逐してこれにとって代わるのではなく、時間的な棲み分けによってハブと共存し、ピラミッドの頂点にハブと並び立つことによって、餌となる動物たちを著しく圧迫する存在となっている。
 
ちなみに、奄美大島では本種の放獣以前にハブ駆除のために2,363頭のイタチが放されたが、間もなく絶滅している。これはイタチがハブの攻撃を避けるすべを知らなかったためと見られる。
 
== 参考文献 ==
1,882

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