「ケブカスズメバチ」の版間の差分

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Koolah (会話 | 投稿記録)
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食性は幅広く、幼虫の餌として各種の昆虫・クモ類を狩るほか、[[カエル]]、[[ヘビ]]の死体までほとんど何でも利用する。[[クヌギ]]や[[コナラ]]などの樹液、ブドウやカキなどの熟果、清涼飲料水の飲み残しなどにも飛来する。また[[ミツバチ]]類、[[アシナガバチ]]類、クロスズメバチ類などの巣口付近でそれらの働き蜂も狩るが、狩りは常に単独で行われ、オオスズメバチのような集団での襲撃はみられない。
 
ニホンミツバチを狩る場合、主に帰巣する個体や集団から偶然離れた個体を狙って巣の周囲を滞空飛行していることが多い。このような巣では、ニホンミツバチが巣口周辺に多数集まって警戒態勢をとり、キイロスズメバチがおよそ15cm以内に近づくと、最も近くの個体を始点として、腹部をそり上げながら翅を震わすウェーブが起こり、集団全体がブーン、ブーンという断続的な羽音をたてる。このような大集団のすぐ近くでの狩りは、キイロスズメバチにとっても大変危険なものであるため、必要以上に集団に近づかないよう非常に注意深く行動するのが観察される{{要出典|date=2010年3月}}。首尾よく働き蜂を捕獲できると、次の瞬間には獲物を抱えたまま非常な速さでその場を飛び去り、高い木の枝など、集団から十分に離れた場所まで運んでから改めて噛み砕く。逆に、ほんのわずかでも捕獲に手間取った場合には、それに気付いたニホンミツバチの集団に一斉に襲いかかられ、蜂球の内部で蒸し殺されてしまうことも多い。
 
<gallery caption="ニホンミツバチの巣をおそうキイロスズメバチと、防衛するニホンミツバチ">