「ワイドスター」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
9行目:
 
=== 災害対策用通信としての利用 ===
大規模災害に備えて公共施設にも設置されている。[[地震]]などの大災害が発生すると、通常の電話回線は多くの通話が殺到して[[輻輳]]状態になるほか、[[有線通信]]の実態として電話回線が損傷すると通話そのものが不可能になる。その点、衛星電話は地上設備が比較的少なく設備損傷のリスクが少ないと考えられるため、[[地方自治体]]・[[日本の警察|警察]]・[[日本の消防|消防]]用の緊急電話回線(一般用とは別系統のワイドスター電話端末)が設置されている。また企業でも災害対策用として導入が進んできている。しかしながら、回線数は有限であるため、極端に輻輳が発生した場合においては[[PDC]]と同様に「しばらくお待ちください」と表示されることもある。</br>

[[東北地方太平洋沖地震]]においては、携帯電話や一般固定回線が設備の破損により使えなくなった地域の避難所などに、複数台のワイドスターが配備され利用されている<ref>[http://www.nttdocomo.co.jp/info/network/kanto/pages/110311_2_d.html 東北地方太平洋沖地震の影響による携帯電話のつながりにくい状況について</br />6.衛星携帯電話の配備について以下の避難所に衛星携帯電話を配備いたしました。(3(31919  午後1時現在)]</ref><!--{{要出典範囲|災害時に強いという触れ込みで個人契約者にも相当数が販売されたが、実際に局地災害が発生すると、普段は空端末だけを常備する(基本料金を払っていない)地方自治体の端末に臨時の番号書き込みが行なわれ、通話優先が付与されるため、個人契約者の衛星端末は災害時には使えないという矛盾も存在する。2003年9月26日十勝沖地震では、午前4時50分の地震発生からしばらくは支障なく発着信が行なえていたが、午前8時30分頃より後規制がかけられている。}}-->使用している周波数が[[電波の窓]](都市雑音や[[電離層]]の影響を受けない1GHz以上で、[[降雨減衰]]の少ない10GHz以下の周波数帯)であるSバンド(端末 - 衛星間)およびCバンド(衛星 - 地上局間)であるため、[[降雨減衰]]が少なく、天候による障害が起こりにくいのも特徴である。
2003年9月26日十勝沖地震では、午前4時50分の地震発生からしばらくは支障なく発着信が行なえていたが、午前8時30分頃より後規制がかけられている。}}-->
使用している周波数が[[電波の窓]](都市雑音や[[電離層]]の影響を受けない1GHz以上で、[[降雨減衰]]の少ない10GHz以下の周波数帯)であるSバンド(端末 - 衛星間)およびCバンド(衛星 - 地上局間)であるため、[[降雨減衰]]が少なく、天候による障害が起こりにくいのも特徴である。
 
=== 電話番号体系 ===
21行目:
 
=== 地上局 ===
ワイドスター用の地上局は'''小夜戸衛星通信所'''([[群馬県]][[みどり市]]東町)と'''揚枝方衛星通信所'''([[茨城県]][[北茨城市]])の2所にある。これは片方の局が地震等で被災してもインフラを維持するためのリスク分散。また地上局と衛星間の通信においては、Cバンドを利用して通信を行っている。
<Gallery widths="260px" heights="250px" perrow="3">
画像:NTT_DOCOMO_Sayado.jpg|小夜戸衛星通信所