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[[File:Gray252.png|thumb|ヒトの[[大腿骨]].]]
'''骨'''(ほね, 英:[[:en:bone|bone]])とは、[[脊椎動物]]において[[骨格]]を構成する、リン酸カルシウムを多分に含んだ硬い[[組織(生物学)|組織]]。
特に[[軟骨]]([[:en:cartilage|cartilage]])などと明確に区別する場合には[[硬骨]]とも呼ばれる。
動物体内での骨の機能は多岐に渡り、体の保護や姿勢の維持、[[筋肉]]を用いた[[運動]]のほかに、栄養の貯蔵や、[[血球]]を産生する場としての役割も持っている。
[[ヒト]]の大人の体には、大小約206の骨があり([[幼児]]で約270個)、それぞれが固有の名称を持つ。ちなみにヒトの体で最も大きな骨は[[大腿骨]]である。
またこの意味の他にも、[[口語的]]には[[骨格]]そのものを指し示す場合もあり、生物に留まらず広く用いられる(例:[[傘]]の骨)。
本項目では、特に断りのない限り、最初に示した通り脊椎動物の骨を説明する。
== 機能 ==
===力学的機能===
*支持:骨は[[骨格]]によって身体のさまざまな器官の重量を支える。
*運動:骨は腱によって相互に連結しており、支点・力点・作用点を形成することで体を運動させる。
*保護:骨は衝撃に惰弱な器官を保護する。頭蓋骨は脳、胸郭は胸部の内臓を収納・保護している。
===代謝的機能===
*貯蔵:骨質には無機物、骨髄腔には脂肪が貯蔵されている。[[進化]]の過程ではまずカルシウム調節器官として発達してきたものと考えられている。主成分は[[リン酸カルシウム]]である。そのため、骨形成には[[カルシウム]]、[[リン]]、[[ビタミンD]]の摂取が不可欠である。
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