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'''プリン'''(purine) (purine) は[[化学式]]C<sub>5</sub>N<sub>4</sub>H<sub>4</sub>、[[分子量]]120.1の含窒素[[芳香族]]化合物。「純粋な」を意味する[[英語]] pure と、「尿の」を意味する[[ドイツ語]] Urin からの造語。
 
融点は214℃ 214 ℃、密度は 120.11g11 g/mol 、CAS登録番号は 120-73-0 である。
 
中性の水には溶けにくく、酸性あるいはアルカリ性にすると良くとける。アルコール等の極性[[溶媒]]によく溶けるが無極性溶媒には溶けにくい。4つの[[アミノ酸]]と[[二酸化炭素]]によって生合成されるが、工業的に生産することもできる。
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プリン体は代謝されると[[痛風]]の原因物質の[[尿酸]]となるため、痛風患者がプリン体を過剰摂取すると病状が悪化すると言われる。
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== 歴史 ==
ドイツ語の "Purin" は 1884年にドイツ人の化学者、[[エミール・フィッシャー]]により、ラテン語の ''purum uricum'' (pure uric acid、純粋な[[尿酸]])からつくられた造語である<ref>Oxford Dictionary of English, Oxford University Press, 2003.</ref>。彼が最初にプリンの合成に成功したのは1899年で<ref>Fischer, E. ''Ber. Deutsch. Chem. Ges.'' '''1899''', ''32'', 2550.</ref>、その合成経路の出発物質は、1776年にシェーレ (Scheele) によって胆石から単離された<ref>Scheele, V. Q. Examen Chemicum Calculi Urinari, ''Opuscula'', '''1776''', ''2'', 73.</ref>尿酸 ('''8''') だった。これを[[五塩化リン]](PCl<sub>5</sub>)と反応させて 2,6,8-トリクロロプリン ('''10''') とし、[[ヨウ化水素]](HI)と PH<sub>4</sub>I を作用させて、2,6-ジヨードプリン ('''11''') へと変換した。最後に '''11''' を亜鉛粉末で還元し、プリン ('''1''') を得た。
 
[[画像ファイル:FischerPurineSynthesis.gif|center|フィッシャーによる尿酸からのプリン合成]]
 
==関連項目==
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==外部リンク==
* [http://www.org-chem.org/yuuki/purine/purine.html 有機化学美術館 プリン体の話]
* [http://www.higasiguti.jp/page/tufu/purin.html 食品のプリン体含有量(両国東口クリニック)]
* {{PDFlink|[http://www.tufu.or.jp/pdf/purine_food.pdf 食品中プリン体含量 PDFPDFファイル(公益財団法人痛風財団)]}}
 
== 参考文献 ==
{{脚注ヘルプ}}
<references />
{{Reflist}}
 
{{芳香環}}{{アルカロイド}}