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レギオーの欠点といえば、重装歩兵中心で遠距離攻撃可能の兵種を取り込んでいなかったため平地では弓を装備する[[軽騎兵]]に翻弄されることがあり、[[カルラエの戦い]]のような敗北に繋がった。これに対しては騎兵や弓兵などを傭兵として雇い入れることで機動性と遠距離攻撃の向上が図られたが、質や数の面では常に劣勢だった。またトリアリイ廃止以降は槍兵を軍構造に取り込んでいなかった為、後に登場する[[重装騎兵]]などに対しては接近戦で圧倒され、そうした兵科を擁する[[ゴート族]]などには大敗を喫した。要するに当時の歩兵同士の戦闘ではほとんど無敵であったが、遊牧民族の軽騎兵や中世時代の初期に出るような重装騎兵の攻撃には耐えられなかった。
 
またケントゥリオの死傷率が高いのも特徴で、先陣を切りまた殿を担っていた可能性が高いと思われる。[[ファルサルスの戦い]]を例にとると、カエサル軍の[[戦死]]者数は200人未満だったがその内ケントゥリオが30人前後を占めた。なおこの戦いでカエサルが投入したのは8個軍団22,000人、ケントゥリオンの人数欠員を生じていない場合最大480人である。
 
一方騎兵は、ローマにおいては包囲殲滅よりも敵が敗走した後の追撃の役割が重要視されそうした局面で投入されることが多かった。[[マケドニア]]軍の[[ヘタイロイ]]などに比べ少数であり攻撃性に欠けていたため、戦場で敵軍を突撃で崩すといった事績は少ない。