「アルティメット・ゾーン・レーティング」の版間の差分

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'''アルティメット・ゾーン・レーティング'''(UZR('''UZR''': Ultimate Zone Rating)は、[[ミッチェル・リクトマン]]が2001年に提唱した[[野球]]における成績評価項目のひとつ。
 
== 概説 ==
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まずグラウンドを78ヶ所のゾーンに分類する。そのうち塁から離れたファールゾーンなど処理の難しいゾーンを除いた64ヶ所を集計の対象とし、そのゾーンにおいてリーグ平均でどれだけの打球がアウトになったかを計算し、各選手が実際にアウトにした数と比較する。これに失策や併殺、肩の影響、球場の特性、打者の左右の違い、アウトカウントや走者数など状況に応じた修正を加えてUZRを算出する。
 
例として全打球の45パーセントが安打になり、全アウトの75パーセントを遊撃手がアウトにしているゾーンがあるとする。このゾーン100回打球が飛んでアウトが53、うち42を遊撃手がアウトにした。この場合、1-0.45(このゾーンの安打割合)=0.55がアウト貢献度となり、0.55×42(アウト数)=23.1がアウト獲得によるプラス得点となる。一方で47(許した安打数)×0.55(このゾーンのアウト割合)×0.75(このポジションのアウト割合)=19.39がマイナス得点となる。プラス得点からマイナス得点を引いた3.71は平均よりどれくらい多くのアウトを稼いだかを表し、これとは別に打球のタイプ(ゴロやフライ、ライナーなど)や結果(安打や二塁打など)などに応じた得点価値をかけてUZRが算出される仮に得点価値のトータルを2.2として先ほどの3.71にかけると、UZRは8.16となり、平均より8点以上失点を防いだことになる(-の数値が算出されたなら、平均より余計な失点をしてしまったことになる)。
 
ビデオでの打球の解析は「人の目」による主観的なものであったことがデメリットのひとつとして挙げられてきたが、2009年からスポーツビジョン社により4機の高感度カメラによる打球解析装置「'''FIELD f/x'''」が開発され、メジャーリーグの各球場への導入が進んでいる。誤差1インチ以内で1試合あたり2万個以上の数字を集計するこの装置の導入により、打球が飛んだ瞬間の選手の位置や捕球するまでのタイムと距離、送球のスピードと精度、距離をほぼ正確に計測することが可能となった。