「澤地久枝」の版間の差分

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『火はわが胸中にあり』で第5回日本ノンフィクション賞、『昭和史のおんな』で第41回[[文藝春秋読者賞]]受賞。
 
『滄海よ眠れ』『記録 ミッドウェー海戦』で第34回[[菊池寛賞]]を受賞した。この2作品では[[ミッドウェー海戦]]の日米双方の全戦没者を特定するという前例のない作業に取り組み、完成させている。また、『滄海よ眠れ』執筆の副産物として、現存しないといわれていたミッドウェー海戦の日本海軍による戦闘詳報(「第一航空艦隊戦闘詳報」)の写しが残っていることを確認し、[[半藤一利]]の助力も得てこの海戦の経過に関する議論(いわゆる「運命の5分間」やその遠因となった兵装転換指示)に一石を投じることになった。一方でこのような活動を快く思わない勢力からは「アカ」「左翼作家」の罵声を浴びせられている<ref>「密約―外務省機密漏洩事件」映画パンフレットより</ref>
 
『雪はよごれていた』([[1988年]])では[[二・二六事件]]の[[軍法会議]]の裁判官であった[[匂坂春平]]の残した裁判記録をもとに、事件をめぐる陸軍内部の駆け引きを描き出している。『雪は汚れていた』においては、匂坂春平の子息である匂坂哲郎の談話をもとに「二・二六事件正式裁判記録は[[東京大空襲]]で焼失した」としたが、同書刊行後の1988年9月になって公判記録は戦後に[[連合国軍最高司令官総司令部]](GHQ)が押収したのち、返還されて[[東京地方検察庁]]に保管されていたことが判明した<ref>伊藤隆・北博昭『二・二六事件 判決と証拠』(1995年、朝日新聞社)</ref>。