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手続き的知識の利点は、実地の経験、問題解決の慣習、特定の解決法の限界への理解といった[[感覚]]を伴う点である。そのため、ノウハウはしばしば理論をも侵食する。
 
==[[人工知能]]における手続き的知識==
 
'''[[人工知能]]'''において、手続き的知識は[[知的エージェント]]が処理する知識の形態の1つである。そのような知識は、[[有限状態機械]]や[[プログラム (コンピュータ)|プログラム]]の形態で表される。良く知られた例として [[Procedural Reasoning System]] があり、それを使った移動可能な案内ロボットは「部屋に案内する」とか「経路を立案する」といった手続き的知識を持って建物内を案内する。一方、[[宣言的知識]]の基づいた人工知能システムは、その建物の地図とロボットの基本的動作(前進、回転、停止など)を持っていて、領域固有の[[自動計画]]アルゴリズムによって目標を達成するための行動を決定する。
 
==[[認知心理学]]における手続き的知識==
'''[[認知心理学]]'''における手続き的知識は、作業を行う方法に関する知識を示す用語である。また、[[宣言的知識]]と異なり、特定の個人と明瞭にリンクしない知識や無意識的知識に付随していることが多い。例えば、多くの人は特定の顔つきを「魅力的だ」と認識したり、特定の冗談を「おかしい」と認識したりするが、何故そう認識したかを明確に説明できないし、「魅力」とか「おかしさ」の明確な定義を説明できないものである。認知心理学者 Pawel Lewicki の研究によると、手続き的知識は共変情報に関する無意識的処理によって獲得されることが示された。
 
==[[知的財産権]]における手続き的知識==
{{See also|ノウハウ (知的財産権)}}
'''[[知的財産権]]'''において、ノウハウとは工業技術に関連する秘密情報であり、時にはそれを使うことによって商業的利益を得ることができる[[企業秘密]]をも意味する。ノウハウは多くの場合、そこから利益が得られるという意味で法的には知的財産権の一部とされるが、[[特許]]や[[商標]]と共に使用権のライセンスを与える形で限定的に利用できるようリリースされることが多い。しかし、ライセンス契約の対象としてのノウハウはパブリックドメインにない秘密の情報だけから構成されるわけではない。秘密情報と、それに関連する公知情報(その方面の専門家にとっては一般的な知識)の組み合わせで構成されるものである。