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{{Otheruses|死者の顔をかたどったもの}}
[[ファイル:Ned Kelly death mask.jpg|right|thumb|180px|[[オーストラリア]][[ブッシュレンジャー]][[ネッド・ケリー]]のデスマスク]]
'''デスマスク'''(英語:death mask)は、死の直後、[[石膏]]や[[蝋]]で死者の顔の型を取ったものをいう。デスマスクは、そうして死者の思い出として保存されたり、あるいは[[肖像画]]を描くための資料として用いられたりするものである。時にはデスマスクの上にそのまま着色して肖像とすることもないわけではない。刑死した死刑囚のデスマスクも残されている
 
== 概要 ==
17世紀には、個人の彫像の一部としてデスマスクを使い、それを告別式に飾ったりするというのは、ごく一般的に広まっていた。18世紀から19世紀を通して、こうしたものが身元の確認のため遺体の特徴を明らかにする手段としても用いられるようになる。のちにこの役割は徐々に写真に取って代わられるようになったが、[[骨相学]]、[[民俗学]]、あるいは[[考古学]]では、今日でもデスマスクはもちろん、存命中の人の[[ライフマスク]]の製作も科学的、擬似科学的な用途で用いられている。遺跡などから発掘された頭蓋骨をもとに製作される場合には、マスクというよりは、頭部の全体が人種的特徴などを確認するために復元されることが多い。
デスマスクは、そうして死者の思い出として保存されたり、あるいは[[肖像画]]を描くための資料として用いられたりするものである。時にはデスマスクの上にそのまま着色して肖像とすることもないわけではない。刑死した死刑囚のデスマスクも残されている。
 
[[17世紀]]には、個人の彫像の一部としてデスマスクを使い、それを告別式に飾ったりするというのは、ごく一般的に広まっていた。[[18世紀]]から[[19世紀]]を通して、こうしたものが身元の確認のため遺体の特徴を明らかにする手段としても用いられるようになる。のちにこの役割は徐々に写真に取って代わられるようになったが、[[骨相学]]、[[民俗学]]、あるいは[[考古学]]では、今日でもデスマスクはもちろん、存命中の人の[[ライフマスク]]の製作も科学的、擬似科学的な用途で用いられている。[[遺跡]]などから発掘された[[頭蓋骨]]をもとに製作される場合には、マスクというよりは、頭部の全体が人種的特徴などを確認するために復元されることが多い。
また犯罪などで[[白骨化]]した身元不明の死体の調査の中で、頭蓋骨から被害者についての情報提供を求めるために生前の顔つきをこうした手法で復元することも行われている。
 
また[[犯罪]]などで[[白骨化]]した身元不明の死体の調査の中で、頭蓋骨から被害者についての情報提供を求めるために生前の顔つきをこうした手法で復元することも行われている。
 
== デスマスクが製作された著名人 ==