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KTOH (会話 | 投稿記録)
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====ガラス繊維フィルター====
基材として[[ガラス繊維]](グラスファイバー)を使用している。機械的強度に優れ、同じ孔径のろ紙に比べてろ過速度は数倍から数十倍と速い。特に高粘度物質の減圧ろ過や、気体中の[[浮遊粒子状物質]]の捕集に用いられる。
====メンブンフィルター====
メンブレンフィルター (membrane filter) ともいう。[[フッ素樹脂]]やセルロースアセテートで作られた孔径の揃った多孔性の[[膜]]である。様々な孔径のものが市販されており、また強度も強い。メンブランフィルターはその表面のみで残渣を保持するため、他のろ材に比べて単位表面積あたりの許容残渣量が極めて少ない。このため、多量の残渣が存在する場合は前処理で除く必要がある。あらかじめプラスチックの間にはさまれた形状のもの('''シリンジフィルター''')と、専用のガラス器具にはさんで使用するタイプのものがある。主に各種溶媒の精製や、分析前処理など、精密なろ過に用いられるほか、微生物分析にも用いられる。0.22μm程度の孔径を有するものが完全除菌の目的のために繁用されている。
 
====ろ過板====
セルロース、グラスファイバーなどを圧縮成型して強度を高めた板状のろ材。主に工業用であるが、実験室で加圧ろ過を行う際にはもっとも良く用いられる。製造メーカーによってその組成は違うが、多くは多層構造となっており、多量の沈殿にも目詰まりすることなくろ過速度を維持できるように工夫されている。