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進化人類学者ウィリアム・マコークルは、人間が死体を特殊化された方法で取り扱いたいと願う儀式化された衝動が、感染症の接触感染に関連しており、嫌悪感の起源と結びついていると考えている。マコークルは嫌悪感の伝播が、実際の毒性や感染症の危険性と無関係に起きると主張した。しかし死体は行動の主体性に関する様々な精神的システム、例えば[[心の理論]]を刺激し、また捕食者の存在などを示唆することによって社会的知性を刺激する。このような刺激が死体(と遺骨のような残りの物)の儀式化された取り扱いの起源となった。さらにマコークルは嫌悪感の伝播が、嫌悪のような生物学的警報システムを利用する進化的精神システムの一種だと推論した。
 
アメリカの指導的な哲学者[[マーサ・ヌスバウム]]は『Hiding From Humanity: Disgust, Shame, and the Law』と題された2004年の著書で、嫌悪感や恥と社会的規則の関係を論じている。近年の研究では、女性と子供は男性よりも嫌悪感に陥りやすいことが明らかになっている<ref>Druschel, B. A., & Sherman, M. F. (1999). Disgust sensitivity as a function of the Big Five and gender. ''Personality and Individual Differences'', ''26'':739-748.</ref>。研究者は進化の視点からこの発見を説明しようとした。
 
== 脳の構造 ==