「近隣結合法」の版間の差分

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'''近隣結合法'''(きんりんけつごうほう、neighbor-joining method、略してNJ法ともいう)は、[[系統樹]]を作製するためのボトムアップ式の[[クラスタ解析]]法である。日本の斎藤成也・根井正利が分子系統樹を作成する方法として1987年に発表し、現在分野を超えて世界で広く用いられている。

普通[[デオキシリボ核酸|DNA]]の塩基配列や[[蛋白質|タンパク質]]の一次構造に基づいて系統樹を作製するのに用いられる方法で、計算には各[[タクソン]](生物種あるいは配列)のペア間の[[距離]]を知ることが必要である。
 
近隣結合法は系統樹の'''最小進化基準'''、つまり[[アルゴリズム]]の各段階で全ての枝の長さの合計が最小となるようなトポロジーが望ましいという基準に基づいている。しかし系統樹を段階的に構成するアルゴリズムだから、最終的に全枝長を最小にする本当のトポロジーが明らかになるとは限らない。この意味では最適な方法とまではいえないが、すでに詳細に検討されており、最適なものに非常に近い系統樹が得られる。