「塵旋風」の版間の差分

塵旋風の発生要因は、まず、[[太陽光]]などによって[[地表]]の[[温度]]が熱せられ、同時に地表付近の[[大気]]が熱せられることで[[上昇気流]]が発生する。そこへ水平方向に吹く[[強風]]が加わり、[[上昇気流]]に[[渦度]]（鉛直軸の回転）が発生することで塵旋風になると考えられている。このような発生要因からも明らかな通り、塵旋風が発生する時の上空は太陽光が照りつけるような[[晴天]]時であることが多い。これは、[[竜巻]]が発生する時の上空の様子とは大きく異なる点である。

従って、暖候期の[[晴天]]時に[[強風]]の[[注意報]]や[[警報]]が出れば発生しやすい気象条件と言えるが、寒候期においても地表と大気の温度差が大きく晴天時に強風が加われば発生する気象条件となり得る。また、地表だけでなく海面や湖面でも発生する可能性がある。なお、太陽光ではなく、[[建物]]の[[火災]]や[[山火事]]などで地表が熱せられて渦巻状の[[火柱]]が立ち上る現象は[[火災旋風]]と呼ばれる。