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=== 仏教の場合 ===
[[飛鳥時代]]に日本に伝来した[[仏教]]は、その後、国家の統制下に置かれ、寺院も国家や有力[[氏族]]によって建立されるようになった。その経緯から寺院では国家の発展、疫病防除、万民の健康を祈念するようになった。
 
平安時代になると、仏教信仰が[[貴族]]の間にも広まり、一部では[[奈良時代]]から既に行われてきたが、各氏族で個々に寺院を建立するようになり、そこで氏族の繁栄を祈念した。
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[[室町時代]]になると、仏教信仰が庶民の間にも広まり、各地の寺院に願い事を行うのが一般的となり、願い事を書いた祈願文が奉納されるようになった。
 
[[江戸時代]]になると、[[旅行]]が大衆化し、それまでは近隣の寺社にのみ参詣していたが、[[善光寺]]や[[四国八十八箇所]]のように、遠隔地の寺社へも参詣するようになり、様々な祈願が各地の寺社にされるようになった。
 
因みに、近代以前の祈願とは、例えば「~の願い事を叶えて頂いた暁には、燈籠を奉納します」のように神仏との契約であり、現代のように、願い事を行うだけの一方的な関係ではなかった。これらの契約によって行われた施設の補修や調度品の奉納などを、2005年現在も見る事が出来る。
<!--=== 祈願寺・勅願寺の認定 ===-->