「セレノシステイン」の版間の差分

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タンパク質に含まれる他のアミノ酸と違い、直接[[コドン|遺伝コード]]されているわけではない。セレノシステインは、普通はストップ[[コドン]]として使われるUGAコドンによって、特別の方法でコードされる。すなわち [[伝令RNA|mRNA]] 中の UGAコドンはSecIS(SElenoCysteine Insertion Sequence、セレノシステイン挿入配列)がある場合にのみセレノシステインをコードする。SecISは特徴的なヌクレオチド配列と[[塩基対]]パターン(二次構造)で決められる。
 
[[真正細菌]]では SecIS は mRNA の翻訳領域内、目的とする UGAコドンのすぐ次に位置している。[[古細菌]]と[[真核生物]]では SecIS は mRNA の [[3' 非翻訳領域]]にあり、複数の UGAコドンにセレノシステインをコードさせることができる。また古細菌では [[5' 非翻訳領域]]に SecIS がある例が少なくとも1つ知られている。セレンがない場合には、セレノプロテインの翻訳は UGAコドンで終止し、短くて機能のないタンパク質ができる。
 
他のアミノ酸と同じくセレノシステインに対しては特有の [[運搬RNA|tRNA]] がある。しかしセレノシステインtRNA (tRNA(Sec)) の一次・二次構造は標準的な tRNA といくつかの点で異なり、特に8塩基対(細菌)または9塩基対(真核生物)からなる acceptor stem、長い variable region arm、また他の tRNA ではよく保存されているいくつかの塩基における置換がある。