「ヨゼフ・レヴィーン」の版間の差分

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レヴィーンは[[1924年]]に、小著『ピアノ奏法の基礎原理''Basic Principles in Pianoforte Playing'' 』を執筆、これは古典的な教本と見なされている。
 
ヨゼフ・レヴィーンは、ごくわずかなアコースティック録音を残したにすぎないが、それらは、技術的な完璧さと音楽の優雅さの、まさに息を飲むような実例となっている。[[ショパン]]の≪練習曲≫作品25の数曲や、シュルツ=エヴラー編曲による[[ヨハン・シュトラウス2世]]の≪美しき青きドナウ≫は、ピアニストや通の間で伝説的演奏として語り継がれてきた。辛口の音楽評論家[[ハロルド・ショーンバーグ]]によると、レヴィーンの「音色は、いわば唱和する明けの明星である。演奏技巧は、[[ヨゼフ・ホフマン]]や[[ラフマニノフ]]の指に照らしてみても遜色なく、音楽性は繊細そのものであった。」
 
[[ロジーナ・レヴィーン]]は、ヨゼフの死後も[[ジュリアード音楽院|ジュリアード音楽学校]]で教鞭を執り、[[1976年]]に98歳で没するまで、[[アメリカ合衆国]]においてピアノ演奏とピアノ教育の第一線に立ち続けた。ロジーナの数多くの門弟のうち、とりわけ世界的に著名なのは[[ヴァン・クライバーン]]と[[ジョン・ブラウニング]]、[[ジェームズ・レヴァイン]]の3人である。ロジーナ・レヴィーンは、戦後にヴァンガード・レーベルにショパンの録音を残している。日本人では[[中村紘子]]がロジーナ門下の一人である。