「汎用ヘリコプター」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
m編集の要約なし
m →‎ソビエト連邦: 加筆修正。一からのページの作成、お疲れ様です。
24行目:
 
== ソビエト連邦 ==
[[ソビエト連邦軍]]においては、ヘリコプターは地上軍ではなく空軍で運用されていた。装備動向はアメリカ海兵隊と同様の方針を採用し、小型で[[連絡機|連絡]]・[[観測機|観測]]に重点を置いた機体と、大型で輸送や[[攻撃ヘリコプター|武装攻撃]]に重点を置いた機体と、大型で輸送に重点を置いた機体を併用してきている。当初は[[Mi-1 (航空機)|Mi-1]]と[[Mi-4 (航空機)|Mi-4]]、1960年代半ばからは[[Mi-2 (航空機)|Mi-2]]と[[Mi-8 (航空機)|Mi-8]]を運用してきた。なお、1970年代以降、Mi-8の強化改良型である[[Mi-17 (航空機)|Mi-8MT(輸出型はMi-17)]]の実用化に伴い、生産はこちらに切り替えられている。ただしアメリカ海兵隊と異なり、大型のMi-8を汎用ヘリコプターに近いとして運用しており、一部の機体は武装ヘリコプターとして改装されたほか、本格的攻撃ヘリコプターとして[[Mi-24 (航空機)|Mi-24]]を開発する際にもMi-8がベースとなっている。また、Mi-24には兵員ないし担架の収容・輸送スペースが残されていることから、こちらも汎用ヘリコプターとして運用することもできる<ref name="軍用ヘリ"/>。[[これに加えて、ソ連崩壊ではアメリカ海兵隊が保有しない固定翼大型[[輸送機]]並みの大型ヘリコプターを運用した。当初は[[Mi-6_(航空機)|Mi-6]]、期には[[Mi-26_(航空機)|Mi-26]]が配備されソビエト連邦軍を引き継いだ各国軍さらおいて大型の機体少数生産された。これらの方針存在により、西側で踏襲され大型機に相当するMi-8クラスのヘリコプターがソ連では中堅クラスの扱いになっていた。
 
ソ連軍にとっては小型ヘリコプターはあくまで補助的な地位に留まったため生産も[[ポーランド人民共和国]]など他国に任せており、国内では主力のMi-6やMi-8クラスの機体を重点的に生産した。なお、Mi-8クラスは軍官用と[[アエロフロート・ロシア航空|アエロフロート]]用に重点的に配備され、Mi-6クラスはほぼ軍官専用であったのに対し、小型機は[[農業]]等民生用に多くが使用されている。
なお、1970年代以降、Mi-8の強化改良型である[[Mi-17 (航空機)|Mi-17]]の実用化に伴い、生産はこちらに切り替えられている。
 
これ以外に、海軍航空隊が多数の汎用ヘリコプターを運用した。艦船に搭載したのは専ら対潜哨戒・救難・掃海用のヘリコプターであったが(実際には、そうしたヘリコプターが汎用機の役割も担わされた)、基地配備のヘリコプターには空軍同様の機種の汎用ヘリコプターが回されていた。
 
[[東側諸国]]は規模の違いはあれ概ね、ソ連式の運用を手本にしていた。[[ソ連崩壊]]後、ソビエト連邦軍を引き継いだ各国軍においても、これらの方針は踏襲されたが、国によってはヘリコプター部隊の主力は陸軍へ移管されたり、海軍基地所属の部隊が空軍へ移管ないし廃止されたりしている。
 
== イギリス ==