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'''ギョサン'''とは、安価な一体整形の樹脂製[[ビーチサンダル]]に対する[[小笠原諸島]]独自の呼称。名前の由来は「[[漁業]]従事者履く)サンダル」や「[[漁業協同組合|漁協]]サンダル」「漁業(で売っている)サンダル」の略である。古くは'''ゴロヘイゾーリ'''とも言った。[[神奈川県]][[小田原市]]の新名物としても売り出されている。
 
== 概要 ==
素材は[[合成ゴム]]でできている。鼻緒とソールが一体成型されているため、非常に丈夫で鼻緒が抜ける事はないのが特徴である。底材の特殊なパターンにより、滑りにくく出来ている。もともと水を使う場所での使用を想定して設計されているが、固い素材のため、漁業従事者にタイルなどつるつるした床では意外滑りやすい。安さと丈夫さのみが取り得の極め実用性重視高い履物である。
 
生産は[[奈良県]]の工場で行われている。もともとは茶色系の製品しか無かったが、近年は様々な色の製品が作られるようになった
 
もともとは茶色系の製品しか無かったが、近年は様々な色の製品が作られるようになった。
 
== 歴史 ==
[[小笠原諸島]]が[[日本]]に返還された[[1968年]]頃から[[漁師]]たちの間で普及し始めた。当初は、販売していた五郎平という人物の名前から、ゴロヘイゾーリと呼ばれていた。まもなく島内の一般住民も日常的に使用するようになり、「ギョサン」という愛称で呼ばれるようになったようである。その後観光客、島を訪れる人たちの間でも小笠原名物として知られるようになり、観光土産ともなった。
 
小笠原以外日本各地はあまり一般的でなく普通に売られていたものの、せいぜい便所のスリッパ程度の認識でしかなかったこのサンダル履き物が、お洒落な履き物アイテムとして本土に紹介されたのは2002年頃のことである。小田原市の靴店主が、小笠原へ行った知人のダイバーからギョサンのことを伝え聞き、販売を思い立った。{{要出典範囲|この当時、[[インターネット]]の検索サイトで「ギョサン」を検索してもヒット無しの状態だった|date=2010年4月}}。初めはオリジナルの地味な系しかなか色のみであったが、カラーバリエーションを増やしたところ、しだいに売れるようになったという。アイドルグループ「[[嵐 (グループ)|嵐]]」の[[大野智]]がテレビ番組の企画で着用した影響もあったためか、女性客を中心に売れ行きが伸びている。[[グアム]]での販売も試みられている。
 
<!--この頃タレントで元[[シブガキ隊]]のふっくんこと[[布川敏和]]が同店に来店。「ダサカッコ良さに惹かれた。これからクルと思う。」という言葉を残したという。