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'''掛詞'''(かけことば)とは、[[和歌]]などにおける[[修辞]]法の一つ。
 
== 概要 解説==
同じ音、あるい和歌類似[[韻文]]とた音を有するものに2つ以上意味を込めて表現の仕方に色々な工夫る方法。なわち修辞がより用いれてきた。掛詞もその工夫のひなる語は、ほとんどの場合[[平仮名]]書かれる。
 
:あきののに ひとまつむしの こゑすなり われかとききて いざとぶらはん(『[[古今和歌集]]』巻第四 よみ人しらず)
;例
:「[[逢坂山]]」…「逢う」/「逢坂」
:「まつ」…「松」/「待つ」
:「みお(を)つくし」…「身を尽くし」/「[[澪標]]」
:花の色は移りにけりな いたずらに 我が身「よにふるながめ」せし間に…「夜に降る長雨」/「世に経る 眺め」
:大江山「いくののみち」の遠ければ まだ「ふみもみず」天の橋立…「行く野の道」/「[[朝来市|生野]](地名)の道」、「文([[手紙]])も見ず」/「踏みもみず(踏破もせず)」、など。
 
秋の野に、尋ねてくれる人を待っていると[[松虫]]の声がするように聞える。そこでその待ち人とはこの私だというつもりで、そこに行ってみようという趣旨の和歌であるが、この和歌の第二句にある「まつ」というのが掛詞になっている。つまり、
== 英語における掛詞 ==
 
[[日本語]]における掛詞と同じ手法を用いた修辞は、[[英語]]においてはほとんど見られない。但し、英語においても、以下のような同音もしくは類似音を利用した技巧が使われることがある。
:あきののにひと'''まつ'''→'''まつ'''むしのこゑすなり…
*Spring forward, fall backward. 夏時間の調整、春には時計の針を進める、秋には戻す / 前に飛び出す、後ろに倒れる。
 
*Two is the oddest prime number, since it is the only even one. 偶数(even)奇数(odd)と奇妙(odd)を掛けた[[ジョーク]]。最後のoneは代名詞で幾多の素数の中の一つのもの。(意味は:数字の2は最も奇妙(odd/数学的には奇数を意味する単語)な[[素数]]である、何故ならば唯一の偶数の素数(代名詞one)であるから。)(最初に2、最後にoneを置くのも[[洒落]]の類とみなせば二重の掛詞となる。)
というように、本来なら「人待つ松虫」というところを縮めて表現している。「待つ」と「松」で見られるように、意味は違うが同じ[[仮名 (文字)|仮名]]で表記することばをひとつにしたものである。掛詞は『[[万葉集]]』にもごく少数見られるが、仮名の登場以降に多く使われるようになった。のちには[[謡曲]]や[[浄瑠璃]]の文にも、掛詞は[[枕詞]]や[[縁語]]などといった修辞とともに用いられている。
*[[詩]]において、節の最後を、語尾が同音節である単語(''fall''と''hall''など)で揃える。([[押韻]])
*よく知られている言葉を、綴りが似た言葉に置き換える[[言葉遊び]]。[[不思議の国のアリス]]はこの技法を多用していることで知られている。
<!--*[[シェークスピア]]の戯曲や[[マザーグース]]などの著名な一節を引用して、別の意味を連想させる手法。例えば、アメリカ映画の[[オール・ザ・キングスメン]]について、タイトルを直訳すると「王の全ての家来」であるが、これはマザーグースにおける[[ハンプティ・ダンプティ]]からの引用であり、権力者の悲劇的な結末をタイトルから連想させている。また、[[アガサ・クリスティー]]の推理小説も、マザーグースからの引用が多いことで知られている。 この例はここに書くには不適切-->
なお、日本語に[[翻訳]]されると、原文におけるこれらの技法が十分に伝わらないことがある。
 
== 関連項目 ==
*[[駄洒落]]
*[[ギャグ]]
*[[同音異義語]]
*[[言葉遊び]]
*[[地口]]
*[[駄洒落]]
*[[ギャグ]]
 
{{DEFAULTSORT:かけことは}}