「ロフストランドクラッチ」の版間の差分

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カフには'''U型のオープンカフ'''と、'''O型のクローズカフ'''があり、当然ながらクローズカフの方がホールド性が高く、力が入りやすい。またグリップを手放した時に杖を落とすことも防げるからポケットから財布を取り出したりする場合に案外便利である。しかしクローズカフはリングの中に腕を通さなくてはならない為、冬場に厚手の上着を着ていると腕が入らないという不便さもある。手軽さではオープンカフ、ホールド性ではクローズカフを選択する事になるだろうが、本来は腕力の状態で選ぶべきだろう。もちろんサイズは個々の腕の太さに合うよう慎重に選びたい。
 
TV番組「[[帰ってきたウルトラマン]]」で坂田健が、「[[ウルトラマンレオ]]」で[[ウルトラセブン (架空のキャラクター)|モロボシ・ダン]]隊長が使用していた撮影用プロップと同型の杖であるが、実際に流通しだしてからは違う形態のものも登場している。松葉杖と同じく下肢補助用の[[医療器具]]である。現在では単に肘部分で固定するだけのものから、支脚部分が[[蝶番|ヒンジ]]接続になっていて、歩行時以外は肩口に向けて跳ね上げる事が出来るものまであり、素材も[[アルミ]]素材から[[炭素繊維強化プラスチック|カーボン]]素材まで種類も様々である。接地面の位置の調節は主にスライド式のバネ付きクリック[[ラッチ]]で段階式で行うものが多い。現存するものである事さえ知らない人の方が多かったが、アニメ「[[金色のガッシュベル!!]]」にてシェリー・ベルモンドが使用した事で実在のものである事を知った人も多いようである。他には「[[絶体絶命都市2 -凍てついた記憶たち-]]」で須藤真幸が使用していた。
 
なお、一般に片杖は痛めている足側の手に持つという誤ったイメージがあるが、[[リハビリテーション]]において医学療法的には障害のある足とは反対の手に持って使用するのが正しいとされる。これは人間の歩行を考えれば当然の事であり、痛めている足だけで体重を支えることが困難なために、補助的に片杖を使って体重を分散(理想的には1/2)するのが目的だからだ。もっとも現実は痛みの為に片杖側に身体を傾けてしまい障害のある足(痛い)は外に広げがちになる。これは人間の痛みに対する防衛本能である事から無意識行動であるが、リハビリテーションを目的とした場合は特に、出来るだけ垂直に体を立て体重を1/2ずつ分散して歩けるよう意識して歩行するのが重要である。回復が見込めない障害の場合でも、杖に頼る姿勢は身体の歪みの原因となるため正しい歩行を意識したいものである。