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== 起源について ==
ヒト子宮頸癌由来の細胞であり、1951年に[[ジョージ・オットー・ゲイ]] (George Otto Gey) により分離され、[[培養細胞|細胞株]]として確立された。<ref>{{cite journal|last=Scherer|first=William F. Scherer, |coauthors=Jerome T. Syverton, and George O. Gey: "|title=Viral Multiplication in a stable strain of human malignant epithelial cells (strain HELA) derived from an epidermoid carcinoma of the cervix". |journal=The Journal of Experimental Medicine |date=20|year=1953|month=January|volume=97: |pages=695–715, 1953. PMC |pmc=2136303.}}</ref>
 
動物の生きた[[細胞]]を実験室で[[培養]]する[[細胞培養]](あるいは[[組織培養]])の技術は、[[19世紀]]の[[シドニー・リンガー]]による[[カエル]][[心臓]]の培養、[[1885年]][[ウィルヘルム・ルー]]のニワトリ胚神経節の培養などの[[組織 (生物学)|組織]]レベルからはじまった。その後、[[1907年]]には[[ロス・ハリソン]]のカエル[[神経細胞]]の培養に成功したことで、細胞レベルで行われるようになり、[[ハツカネズミ|マウス]]などの[[哺乳類]]を含め、さまざまな動物の細胞が培養されるようになった。しかしヒト由来の細胞を安定に、数週間程度培養しつづけることには、多くの研究者が挑戦したにも関わらず、ハリソンの実験以降の約50年間、誰も成功しなかった。