「ヴァルカ」の版間の差分

'''ヴァルカ'''（Valka）は、[[ラトビア]]の都市。[[エストニア]]国境に面している。人口は6459人（2005（[[2005年]]）。

[[中世]]では、ヴァルク（Walk）と称された都市が[[リヴォニア帯剣騎士団]]領とタルトゥ司教領の境界に位置していた。[[16世紀]]後半、[[ポーランド]]王によって都市特権を認められた。[[17世紀]]前半、[[グスタフ・アドルフ]]治世下の[[スウェーデン]]によって併合されるが、[[18世紀]]初頭の[[大北方戦争]]で[[ロシア帝国|ロシア]]領となった。[[第一次世界大戦]]を経て[[バルト三国]]が独立を達成した際、ラトヴィアとエストニアの間で、この地域をめぐる領有問題が発生した。そのため、[[イギリス]]の仲介のもとで、ヴァルクがエストニア領のヴァルガとラトヴィア領のヴァルカに分割され、街を分割するような形となった。[[2004年]]にラトヴィア、エストニアがEUに加盟し、[[シェンゲン協定]]の加盟国にもなったため、両都市の人々による往来は容易である。