「ボールインプレイ」の版間の差分

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野球の試合時間は、ボールインプレイと[[ボールデッド]]の2つに明確に区分されている。この区分は野球特有のものであり、[[野球盤]]には無い概念である。球審が「プレイ」を宣告すればボールインプレイとなり、[[審判員 (野球)|審判員]]が「タイム」を宣告するか、もしくはルールにより宣告がなくてもタイム宣告と同じ状態となるまでインプレイが継続される<ref>公認野球規則5.02</ref>。
 
ボールインプレイであれば、何時でも進塁を走者は試みて構わない。その一方、塁を離れている間に走者の身体に野手が[[触球]]するとその走者は[[アウト (野球)|アウト]]になる(幾つか例外はある)。また、走者の走塁速度と[[送球]]されたボールの速度とを比較すると、普通に考えれば後者の方が圧倒的に速い。従って、[[内野手]](ここでは投手と捕手を含める)がボールを所持している時に進塁を試み塁を離れると、容易に触球されてアウトになる可能性が高く危険である。
 
このように、試合時間がボールインプレイであるときは、「進塁と触球の駆け引き」が行われる。この駆け引きはゲームに緊張感を与え、野球の醍醐味の一つと考えられている。また、この駆け引きはプレイに自由度を与え、ゲーム進行の多様性を豊富にしている。
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#* これは上述の9.02(a)に反するため、適用できない。
# 球審の判定も二塁塁審の判定も覆すことはできないので、打者走者のタッグアウトのあと一塁走者のフォースアウトとすべき。
#* 9.02(a)には反しないが、フォースの状態でない走者をフォースアウトとすることになり無理が生じる。実際、これではなく次に挙げる考え方が適用されている。
# 球審の判定は覆すことができない。二塁塁審の判定は規則の適用を誤って下されたものであるため、監督の抗議により覆る。従って打者タッグアウト、走者二塁とすべき。
#* 実際に適用されたのはこれだと考えられる。すなわち、規則9.02(a)は「審判員の判断に基づく裁定は最終のもの」としているが、次の9.02(b)で「審判員の裁定が規則の適用を誤って下された疑いがあるときには、監督だけがその裁定を規則に基づく正しい裁定に訂正するように要請することができる」としている。事実に対する判定は覆らないが、規則適用のミスは覆りうるのである。従って、球審の判定はそのままとなり、二塁塁審の判定はフォースの状態でない走者に対して誤ってフォースアウトを宣告したものであるから、監督の抗議により訂正される。
#* なお、この場合であっても監督がアピールを怠れば、審判員自身が誤りに気づいたとしても訂正することはできない(9.02(b)【注二】)。