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Kkoyasu (会話 | 投稿記録)
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甲状腺の[[組織 (生物学)|組織]]は、さまざまな直径の'''甲状腺濾胞'''(甲状腺小胞) (thyroid follicle) と呼ばれる球状の袋がびっしりと詰まっている。濾胞の壁は'''濾胞上皮細胞'''と呼ばれる細胞が一層に並んでつくられており、この細胞が甲状腺ホルモンを分泌する細胞である。濾胞内には'''コロイド'''と呼ばれるゼラチン状の物質が蓄積されている。コロイドの主成分はサイログロブリンと呼ばれる甲状腺ホルモンの前駆体である(甲状腺ホルモンの合成過程については[[甲状腺ホルモン]]を参照)。
 
また、[[濾胞]]の外側には、[[上皮細胞]]に接して別種の[[細胞]]がところどころに存在しており、[[濾胞傍細胞|傍濾胞細胞]] (parafollicular cell) または[[C細胞]] (C cell) と呼ばれる。この[[濾胞細胞]]が[[カルシトニン]]を分泌する。[[濾胞]]の隙間には[[結合組織]]があるが、ここには[[毛細血管]]が非常によく発達している。
 
甲状腺には[[ヨウ素]]が蓄積することが知られており、[[チェルノブイリ]]原子力発電所事故の際には小児の甲状腺に[[ヨウ素-131]]が蓄積して癌化する例が見られた。[[ヨウ素]]の吸収量には上限があるため、事前に[[ヨウ素剤]](劇物であるので注意)を経口飲用することで[[放射化ヨウ素]]を吸収させないといった処方がよく知られている。
 
== 甲状腺に関連する疾患 ==