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'''若大将シリーズ'''(わかだいしょうシリーズ)は、[[東宝]]が[[1961年]]から[[1971年]]まで製作した全17作から構成される[[加山雄三]]主演の[[喜劇映画]]のシリーズ名である。
 
[[社長シリーズ]]、[[駅前シリーズ]]、[[ハナ肇とクレージーキャッツの映画]]とともに[[1960年代]]の東宝の屋台骨を支えた。
{{ネタバレ}}
 
==概要==
[[高度成長期]]の[[大学生]]の恋とスポーツを描いた映画である。全作品カラー、[[シネマスコープ]]である(「帰ってきた若大将」のみ[[ビスタサイズ]]
 
===沿革===
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====社会人編====
加山の実年齢が30歳を越えるとさすがに大学生には無理があるようになった。そのため、『リオの若大将』で若大将を卒業させてシリーズを終わらせることにした。しかし、これだけのヒット作を終わらせるのはもったいないということで、東宝が得意とするサラリーマン喜劇へとシフトさせることになった。この際に成熟した大人の女性としての色気がどうしても出てしまうようになった星由里子から若手成長株だった酒井和歌子をマドンナ役に抜擢し、澄子とは違った、からりとした性格の節子がヒロインとなった。この抜擢に当初、酒井和歌子は、加山雄三との年齢差や星由里子とのあまりの違いもあり躊躇したようであるが、ういうい初々しく清新なマドンナ像となった。1969年の正月映画となった『フレシュマン若大将』は、高度経済成長期の60年代の花形産業であった自動車メーカー日東自動車のサラリーマンとなった若大将・加山と大学を中退して縁故で副社長になった田中邦衛の青大将の絶妙なコンビぶりもあって前作『リオの若大将』を上回る観客動員、興行収入となるヒット作になった。続けて同年7月に公開した『フレシュマン若大将』の続篇的な『ニュージーランドの若大将』は、同じく日東自動車のサラリーマンで、半年後の公開作であったが加山の実年齢に近づけるために2年間の海外赴任をしていたという設定であった。両作ともアクション映画を得意とした福田純のテンポある演出の軽快な作品となり、若大将シリーズ社会人編は無難な船出をすることができた。ちなみに『リオの若大将』から『ニュージーランドの若大将』まで藤本を補佐する形でプロデューサーとなった大森幹彦によれば、企画としては『ニュージーランドの若大将』が先にあったが、急遽、北海道ロケ篇を作ることになったため2作が繋がった形になったという。<ref>プロデューサー対談 大森幹彦×安武龍(『若大将グラフィティ』角川書店、1995年12月)</ref>
 
<references />
 
====シリーズの終焉と復活====
1970年代に入って最初の『ブラボー!若大将』はこれまでとは趣きが違った作品となっていた。それは社会人篇で消えていたスポーツ競技が復活することになるが、大学篇時代とは違ってスポーツ万能の若大将ではなくなっていたのである。実業団テニスの決勝では辛勝する上、恋人にふられたあげく会社の上司と衝突して会社を辞めてしまう。失意の中でグアムへと旅立ってしまうのだった。高度経済成長の翳りが作品に反映したのか空元気の明るさで、最後のどんでん返しの復権も痛快さが感じられなかった。そして次作の『俺の空だぜ!若大将』では青大将が専務を務める東海建設の平社員で命令を受ける立場という不自由さが若大将を覆っていた。東宝サイドも加山若大将に見切りをつけヒットシリーズを続けるために次世代へバトンタッチさせようと大矢茂を二代目に指名した。そして1971年の『若大将対青大将』で田沼雄一の実家である田能久の人々は登場せず、大矢若大将へとバトンタッチするのだったが、興行的には『ブラボー!若大将』の半分にも満たない成績では打ち止めするしかなかったのである。
 
その後、1975年頃に突如としてオールナイト興業で若大将はブームになり、草刈正雄主演による新作も作られたが、シリーズ化までには至らなかった。そんな折の1981年に加山雄三芸能生活20周年記念作品として『帰ってきた若大将』が制作された。おばあちゃん役の飯田蝶子はすでに亡くなっていたが、賀原夏子が絶妙な役柄で加わり、草刈若大将でのマドンナ役だった坂口良子が今度は加山若大将のマドンナとなった。全篇が若大将シリーズのオマージュに溢れたこの作品は、配収10億円の大ヒットとなって、有終の美を飾ったのだった。
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*『帰ってきた若大将』では[[松崎真]]のバイオリン演奏で「君といつまでも」をソロで歌う(かつて澄子に振られた際酔っ払って『海の若大将』では[[八木節]](♪またも出ました三角野郎が…)。を『南太平洋の若大将』では[[船頭小唄]](♪俺は河原の枯れすすき…)を歌ったことがある)
; 田沼久太郎([[有島一郎]])
* 雄一の父親。「田能久」の当主で男やもめである。[[大正]]生まれの保守的な性格で、いつも雄一と対立していており、毎度のように雄一を勘当している。[[実業学校|商業学校]]しか出ていないことにコンプレックスを抱いており、ことあるごとに、りきから「これだから商業学校は」とボヤかれる。
* 社会人編になると、ことあるたびに、未亡人に一目惚れをしてりき・照子・江口と衝突するが(そのことが原因で、りきから勘当されたこともあった)雄一は常に優しく久太郎に接する。
* ほとんどの作品ではりきの実の息子と言う設定。ただし『日本一の若大将』では、田能久の奉公人で風邪をひいたりきの娘を優しく介抱したのがきっかけで、婿養子に迎えられたと照子が江口に話すシーンがある。
* 「ゴー!ゴー!若大将」「リオの若大将」で久太郎の父親(雄一の祖父)の写真が登場する(いずれも有島がカツラ&ヒゲをつけた扮装
; 田沼りき([[飯田蝶子]])
* 雄一の祖母。新しもの好きで雄一の理解者である。
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* 『帰ってきた若大将』制作時には飯田が既に他界していたため、写真での出演となった。『帰ってきた若大将』では、りきの法事のために雄一は帰国する。
; 江口敏([[江原達怡]]、『大学の若大将』のみ役名が多湖誠、『ハワイの若大将』のみ配役が[[二瓶正也]])
* 雄一の所属する運動部の[[マネージャー]]。ただ他の運動部に所属して雄一を[[スカウト (勧誘)|スカウト]]することもあり、『銀座の若大将』では拳闘部、『ゴー!ゴー!若大将』では自動車部への助っ人になるよう要請する。
* シリーズを経るごとに照子との仲が接近し、『日本一の若大将』のラストでは照子と婚約。『フレッシュマン若大将』の冒頭では結婚を果たす。
* 有能なマネージャーのようであるが、[[浄化槽]]の蓋で[[焼肉]]をしたり(大学の若大将)、レストランの残飯で食事を作ったり(銀座の若大将)、肉の[[缶詰]]と間違えて[[飼料|ドッグフード]]を買ってきたり(海の若大将)とドジな面もある。
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; 太田茂夫([[大矢茂]])
* 2代目'''若大将'''。『ゴー!ゴー!若大将』から登場し、『若大将対青大将』において雄一から『若大将』のニックネームを受け継ぐ。
* ドライブインを経営している母親([[久慈あさみ]]、[[三条美紀]])、ガールフレンド(松村幸子、[[吉沢京子]])がいる
 
==== [[マドンナ]] ====
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; [[藤木悠]]
* シリーズ中、5本に出演。
* 「日本一」では照子の見合い相手。「ハワイ」では田能久の板前(馬肉を出した後に鹿肉を出し、客を激怒憤慨させる)。「フレッシュマン」では節子の兄役を演じる。
; [[団令子]]
* 「大学」「銀座」の2本に出演。
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=== 物語 ===
*シリーズのパターンは一貫している。
*若大将が澄子(あるいは節子、純子) と何かのきっかけで出会い、恋に落ちる。
*青大将が邪魔したり、若大将が女の子にもてているのを澄子が嫉妬したりして2人の仲にひびが入る。
*しかし最終的には仲直りして、スポーツの方も若大将の活躍で大学が大会で優勝してハッピーエンドとなる(社会人編の場合は交渉などが成功する)。
 
「田能久」はほとんどの作品で[[麻布]]にある設定だが、[[古澤憲吾]]監督の作品のみ[[浅草]]にある。<!--[[小谷承靖]]監督作品では[[神田 (東京都)]]のそば店で撮影した。-->
 
ちなみに田能久のモデルは[[浅草]]にある『今半本店』(仲見世通りの側道にあるアプローチがロケに使われたこともある)と、[[青山 (東京都港区)|青山]]にあったころの『よしはし』である(当時の店内がセットに酷似している)。
 
==== 大学生編 ====
若大将と青大将の大学はごく稀な例外を除いて「京南大学」。これは加山の出身である[[慶應義塾大学]]がモデルであると思われる。これに対して京南のライバル校は「西北大学」。これは[[早稲田大学]]がモデルであろう。ただしロケは主に[[東京農業大学]]、[[明治薬科大学]]、[[日本体育大学]](世田谷深沢プール)などで行われた。
 
多くの作品で若大将は[[勘当]]されている。勘当は『ハワイの若大将』中で「年中行事」と言われるほど多く行われているが、誤解が解けるなどにより必ず勘当は解かれる。また、勘当と並び[[停学]]処分を受けることも多い。
 
青大将は試験があるとすぐに[[カンニング]]を行う。特に『ハワイの若大将』ではカンニングにより京南大学を停学になるばかりか、[[ハワイ大学システム|ハワイ大学]]の編入試験でもカンニングを行い不合格となっている。カンニングにかけるコストも高く、『海の若大将』、『リオの若大将』では[[無線通信|無線]]を用いてカンニングしている(前者は試験監督に見つかり、後者は協力者の江口が解答の読み上げ途中に関係ない会話を始めてしまい失敗)。
 
==== 社会人編 ====
『フレッシュマン若大将』と『ニュージーランドの若大将』では日東自動車のサラリーマンである。これは[[日産自動車]]の本社ビルや工場が撮影に使用されたこともあり類推される社名となった。ちなみに『ゴーゴー!若大将』でも日産自動車は協力している。この2作は、同じ1969年の公開であるが、加山の実年齢に近づけるために2年間の海外赴任という設定にされた。
 
『ブラボー若大将』では転職を繰り返し最後には社長になる流れだが、『俺の空だぜ若大将』では青大将の会社に勤めているサラリーマンに再び戻っている。『若大将対青大将』でもサラリーマンであった。
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** [[水泳]]
** [[芦ノ湖]]ロケ
** [[浄化槽]]の蓋を鉄板代わりに[[焼肉]]を焼く
** 加山の実父[[上原謙]]が出演
** 青大将役の田中邦衛は、出演クレジットではラスト近くで、半裁ポスターには記載されてない。この時期はまだ青大将は重要なキャラクターでは無かったと思われる。
 
* [[銀座の若大将]]([[1962年]]・東宝/杉江敏男監督)
** 若大将は京南大学の学生。対するライバル校は本作のみ「城東大学」。
** [[ボクシング|拳闘]] (拳闘部の助っ人として大会に出場、部会活動としては音楽部に所属)
** [[銀座]]のレストラン「[[北極|ノースポール]]」で暴れたことで、賠償を兼ねて[[丁稚奉公]]に出される
** 澄子に「あなたの名前は?」と聞かれた雄一は「私の名前は[[椿三十郎]]」と答える
** 講義中に[[早弁]](青大将が告発)、合宿のスープの具にレストランの残飯を流用
** 久太郎の友人でレストラン「ノースポール」のオーナーとして上原謙が出演
** 澄子が勤めるブティックの客の役で[[塩沢とき]]が出演。「ちょっといかした坊やね。」とのセリフも
 
* [[日本一の若大将]](1962年・東宝/[[福田純]]監督)
** 若大将は京南大学の学生
** [[マラソン]](マラソン部に所属)、[[水上スキー]]
** 照子の縁談を壊したこと、店の金を持ち出したことが原因で勘当
** 若大将のみならず、青大将・江口も同時に勘当になる(江口の場合、澄子と一緒に暮らしたい為の偽装だった)。
** 面接試験で、青大将のことについて面接官である青大将の父親([[上原謙]])と喧嘩をして退席する。しかし、これが逆に好印象となり就職試験に合格する。
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** 若大将は京南大学の学生
** [[ヨット]]レース(ヨット部に所属)
** [[牛肉]]と[[馬肉]]のすり替え事件とカンニングによる停学処分が原因で勘当
** [[ハワイ]]ロケ
** 青大将がヨット部に提供した馬肉をりきが牛肉とすり替え馬肉を客に提供、客に出すはずの牛肉は若大将が合宿へ持って行く
** そうとは知らぬ板前([[藤木悠]])が誤って馬肉を出した後、口直しに鹿肉を出し客を「馬鹿にしているのか!」と激怒憤慨させる。
** 青大将に初めて(唯一?)のガールフレンド大川夏子(演 清水由記)ができる。
** ハワイの[[化粧品]]店のオーナーとして上原謙が出演
 
* [[海の若大将]]([[1965年]]・[[宝塚映像|宝塚映画]]/[[古澤憲吾]]監督)
** 若大将は京南大学の学生
** 水泳(水泳部に所属)
** [[カンニング]]疑惑(実際には誤解) による停学処分と所属学部を久太郎に偽っていたことが原因で勘当
** 肉の[[缶詰]]と間違えて[[飼料|ドッグフード]]の缶詰を買い置きし、[[合宿]]で振る舞う(他の部員が空き缶を見て発覚)
** 加山の持ち船「光進丸」が劇中で登場、青大将、江口、澄子と[[八丈島]]近海へ向かう(設定では青大将の所有)
** 停電中のステージで恋は紅いバラを歌う(カラオケは停電中にもかかわらずフルオーケストラ)。
** その際、停電前まで演奏していたバンドは青大将+[[寺内タケシとブルージーンズ]]
 
* [[エレキの若大将]](1965年・東宝/[[岩内克己]]監督)
** 若大将は京南大学の学生
** [[アメリカンフットボール|アメリカンラグビー]](アメリカンラグビー部に所属)、[[乗馬]]
** 久太郎が融資を依頼している銀行の頭取の息子([[ジェリー藤尾]])と喧嘩騒動を起こして勘当、さらに田能久が倒産
** 「エレキの神様」[[寺内タケシ]]がそば店員役で(若大将のバンドで共演)、のちの加山夫人[[松本めぐみ]]が別のバンドで、[[内田裕也]]がエレキ合戦の[[司会]]者で出演
** バンドに加入できた嬉しさのあまり、隆が[[出前]]の[[天丼]]([[カツ丼]]?)をメンバーに分けてしまう
** [[日光]]で雄一と澄子が「[[君といつまでも]]」をデュエットするシーンで雄一は、仏帳面でセリフも早口でしゃべってしまうが、後日加山は「設定(雄一が澄子のためを思って作った曲を雄一と澄子がデュエットする)が、おかしいためわざと演じた。」と語っていた。
** [[日光市|日光]]ロケ
 
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** [[スキー]](スキー部に所属)
** [[スイス]][[アルプス山脈|アルプス]]([[ツェルマット]]、[[マッターホルン]])、[[ウィーン]]、[[ローマ]]、[[苗場スキー場]]ロケ
** 青大将が旅先で[[ナンパ]]したフランス人女性([[イーデス・ハンソン]])が来日、田沼宅に[[ホームステイ]]させるよう頼む
** 青大将がホテルに備え付けの痰壺を丼代わりに[[ラーメン]]を食べる(部屋に入ってきた清掃係に注意される)
** プロスキーヤーの[[トニー・ザイラー]]、[[パンアメリカン航空]]の[[デビッド・ジョーンズ (パンアメリカン航空)|デビッド・ジョーンズ]]が出演
 
* [[日本劇場|日劇]]「加山雄三ショー」より[[歌う若大将]](1966年)
** [[日劇]]で開催された「加山雄三ショー」&「大学の若大将」から「ハワイの若大将」までの名場面集&[[タヒチ]]で遊ぶ加山のプライベートショットで構成される。
** 「お嫁においで」が、若大将シリーズで歌われるのは意外にもこの作品だけである。
 
* [[レッツゴー!若大将]]([[1967年]]・東宝/岩内克己監督)
** 若大将は京南大学の学生
** [[サッカー]](サッカー部に所属)
** 青大将が勘当されて田沼家に転がり込む
** [[香港]]・[[マカオ]]ロケ。
** [[宝田明]]、[[ザ・ワイルドワンズ]]が出演(ワイルドワンズはLD・DVDのオーディオコメンタリーも担当)
** 日本人客室乗務員の役で[[酒井和歌子]](2代目マドンナ)、澄子の同僚役で[[ひし美ゆり子]](当時 菱見地谷子)が出演
 
* [[南太平洋の若大将]](1967年・東宝/古澤憲吾監督)
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** 音楽監督は[[弾厚作]]
** [[柔道]](柔道部に所属)、[[水上スキー]]、[[スキューバダイビング]]
** 青大将が[[食パン]]に挟んでハワイに持ち込んだ生[[ワサビ]]が[[ホノルル]]の[[税関]]で見つかり、係員に指示されて「生ワサビ[[サンドイッチ]]」を食べてしまう
** ハワイ、[[タヒチ]]ロケ
** 元[[TBSテレビ|TBS]]の名[[アナウンサー]][[渡辺謙太郎]]が、若大将の柔道の試合を実況している。
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** [[モータースポーツ]]([[ラリー]])、[[駅伝競走]](陸上部に所属)
** [[鈴鹿サーキット]]、[[京都市|京都]]、[[琵琶湖]]ロケ(ラリーでは京都から名古屋→[[日本ライン]]→[[飛騨]]→琵琶湖→京都のコースを走る)
** 若大将が挿入歌「幻のアマリリア」を歌うシーンが2シーンあるが、1回目と2回目の歌詞が異なっていた(レコード化されたのは2回目の方)。
** 公園で若大将が「幻のアマリリア」を歌う最初のシーンで、若大将と澄子のまわりにいたカップルがいきなり若大将の歌とトランペットに合わせて踊りだす(このシーンは制作が[[宝塚映像|宝塚映画]]だった影響なのか?)
** 劇中青大将が澄子に[[ダットサン]]のいわれを説明するシーンがあるが[[NHKBS]]で放送された際、その場面はカットされて放送された。公共放送ならではの理由だと推測される
** 鈴鹿で出逢った京都の[[舞妓]]が田能久へ来るが、若大将が紹介するはずだった澄子と間違えて久太郎が応対する
** 若大将が合宿所の枕から詰め物の[[小豆]]を抜いて[[汁粉]]を作る(小豆に染み込んだ[[体臭]]と枕を壊したことで発覚)
** 舞妓役で[[浜木綿子]]が出演
** 若大将と喧嘩をするダンプカーの運転手役で吉本新喜劇の[[桑原和男]]、[[原哲男]]が出演
** [[ザ・ランチャーズ]]が若大将のバックバンド役で初出演、2代目若大将:[[大矢茂]]が初登場
 
* [[リオの若大将]]([[1968年]]・東宝/岩内克己監督)
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** [[リオデジャネイロ市|リオデジャネイロ]]ロケ
** 若大将は[[石川島播磨重工業]](実名で登場)のリオの造船所に就職する。
** 空腹で倒れそうなランチャーズのメンバーがホテルの花瓶を釜に[[粥]]を炊く、買い出しから戻った若大将が[[焼魚]]の炎を[[火災]]と錯覚して[[消火器]]を噴射
** 青大将([[田中邦衛]])、赤マムシ([[堺左千夫]])以外の澄子を巡るライバル([[久保明]])が登場する(若大将シリーズでは初めて)。
** [[中尾ミエ]]、[[今東光]]、[[宮口精二]]が出演
** [[エレキの若大将]]に続き、[[内田裕也]]が司会者役で出演
 
=== 社会人シリーズ ===
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**今作から[[藤岡琢也]](雄一の上司役)、[[岡田可愛]](雄一の同僚役)がレギュラー入りする。
**[[スケート]]
**挿入歌の1つ「びっこの仔犬」は綺麗な歌詞・曲にもかかわらず、そのタイトルから挿入歌の中から抹消されるか、「その他1曲」としてタイトルを伏せて紹介されることが多い。また、[[NHKBS]]で放送された際この曲はカットされた。
**久太郎が、[[草笛光子]]演じるスナック“ジャッキー”のママに一目惚れする。
 
272 ⟶ 274行目:
** 本作をもって『若大将』のニックネームが田沼雄一から太田茂夫へバトンタッチされた。
** 同時に『青大将』も[[田中邦衛]]から[[高松しげお]]へバトンタッチされた。
** さらにヒロインも、[[酒井和歌子]]から[[吉沢京子]]へバトンタッチされた。
** しかし、大矢・吉沢・高松の出るのはこれのみ。高松に至っては、役名が「学生」で、「石山新次郎」のような役名が無かった。
** 久太郎、りき、照子、江口の田能久ファミリーは登場しない。
** 逆に石山家の食卓が初登場。父親の剛造([[松村達雄]])・ばあやのきよ([[千石規子]])が食事のシーンで登場する。
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=== 番外 ===
 上述のほか、次のような番外作品が製作されている。これらの作品をシリーズに含める場合もあるが、通常は除かれている。
 
* [[クレージー黄金作戦]]([[1967年]]・東宝/[[坪島孝]]監督)
** ワイキキビーチのシーンに、加山雄三がゲスト出演し「二人だけの海」を歌い、[[植木等]]に向かって「お呼びでない?これまた失礼しました!」と言う。また、植木から「ワイキキビーチの若大将」と呼ばれる。
* [[がんばれ!若大将]]([[1975年]])……[[草刈正雄]]が主演
** 「[[大学の若大将]]」でも登場した浄化槽の蓋で焼肉を焼く場面が再び登場する。ただし、青大将([[湯原昌幸]])が浄化槽に落ちるオチがある。
** 若大将の本名は「'''梅野正三'''」、青大将の本名は「'''井戸山英介'''」となる。また若大将の父親([[フランキー堺]])は「'''梅野長太郎'''」となり、「梅長」という[[トンカツ]]屋を経営している。
** お婆さんは飯田蝶子が死去したため、[[賀原夏子]]が演じるが、今度は「'''岡本はな'''」となり、実の祖母ではなく、合宿所のまかない婦となっている。なお賀原は『帰ってきた若大将』にも出演。
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== DVD ==
若大将シリーズは加山雄三の生誕60周年を前に、芸能生活35周年、結婚25周年にあたる1995年~1996年に東宝から[[レーザーディスク]](LD)化されていたが、[[DVD]]はその10年後:芸能生活45周年を迎えた2005年~2006年に4回に分けて東宝からリリースされた(ただし「歌う若大将」のみ単品で購入不可)。[[副音声]]の[[オーディオコメンタリー]]はLDでも収録されていたが、DVD化にあたっては当時の出演者や製作スタッフ('''太字''')、加山雄三ファンの著名人などで新規に収録、ホスト役を脚本家・[[田能久]](でん よしひさ)が担当した。ジャケットは出荷時はLDと同様のオリジナルデザインだが、裏面は[[ポスター]]が印刷されている。また各作品毎に撮り下ろしの「若大将スペシャル」が収録されており、作品や加山雄三に関連した内容が取り上げられている。
 
なお下記のタイトルはDVDボックスのもので、単品売りの場合は「東宝セレクション」シリーズとなる(「歌う若大将」と「社長になった若大将」を除く)
 
=== 若大将サーフ&スノー ===
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*海の若大将(オーディオコメンタリー:'''[[沢井桂子]]'''・[[北原照久]])
*ボックス特典:「大学の若大将」~「南太平洋の若大将」から抜粋されたオリジナル[[ミュージッククリップ]]DVD「若大将トラックス」。
※ファンハウス(現[[BMG JAPAN]])からも同名の[[サウンドトラック]]CDが2種類発売されていた
===若大将フレッシュマン===
社会人編で構成。2006年3月発売。
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== 外部リンク ==
* [http://www.izudougasima-yuransen.com/kym/ 加山雄三ミュージアム]
** 館内展示として、加山の出演した若大将シリーズのポスターや『エレキの若大将』の衣装、田能久の入口の再現などがある。
* [http://www.lawson.co.jp/company/corporate/development.html ローソン - ローソンの歴史 - 沿革]
* [http://www.toho-a-park.com/video/youngguy/index.html 東宝アミューズメントパーク DVDカタログ・若大将シリーズ一覧]