「ひょっこりひょうたん島」の版間の差分

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Nandaro (会話 | 投稿記録)
→‎主題歌: 「朝日ソノラマ主題歌コレクション1」には2パターンの主題歌(前川の声が異なる)が収録されている。
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=== レギュラー ===
*[[ドン・ガバチョ]](オリジナル版:[[藤村有弘]]、リメイク版:[[名古屋章]])
:トラヒゲが持ってきたテレビからこぼれ落ちてきた[[政治家]]。イギリカ国のドンドン市出身でひょうたん島の初代[[大統領]]となる。「'''みなさ~ん'''」と大声を上げてはことあるごとに演説を行うため周囲からは煙たがられ、また名誉欲に駆られることも多いが責任感は強い(実際にアルカジル王国で王の怒りを買ってしまった子供達に代わり自分が死刑になると名乗り出た)。
:リメイク版の声優で一番難航したのはガバチョ役で、[[笑福亭鶴瓶]]にオファーもあったという(演出の雪の1993年頃の証言による)。
*サンデー先生([[楠トシエ]])
:子供たちの世話をする美人教師。情にもろく、いつも子供たちのことを心配しているため、やや教育熱心すぎるところも。反面男勝りなところもあり、薙刀は五段の腕前で怒ると手が付けられない。ダンディーのことを「ダンデーさん」と呼んでおり、彼を慕っているが本人からは苦手とされている。口癖は「んッ、まあ!」で、好物はきんぴら牛蒡。
*トラヒゲ([[熊倉一雄]])
:ひょうたん島にイカダで流れ着いた片目の海賊。膨大な物品(盗品)を所持しており、それを元手にトラヒゲデパートを経営している。がめつい性格で猛烈なケチンボ。しかしいざとなると人の良さや情のもろさが出て、なかなか金儲けはできない。一応海賊なのだが、海賊小学校を放校されたり、海賊友の会の会費を20年分滞納していたため除名されたりしている。サンデー先生に好意を持っているようだが、いつも空周りしている。最初期は自分の食料がこれ以上食べられるのが嫌だということでガバチョを嫌っていたが、後に名(迷?)コンビとなり、ガバチョからは「とらドン」と呼ばれている。また、ガバチョに代わって二回大統領に就任したことがある(一回目はクレタモラッタシリーズ、二回目はウクレレマン・ダンシリーズにて)。
*マシンガン・ダンディ([[小林恭治]])
:シカゴギャング出身。マシンガンから大砲、果ては水鉄砲まであらゆる飛び道具を使いこなしさらに剣術も得意。口笛も上手うまい。飛行機で護送される最中に脱出して傘でひょうたん島に降り立ち、そのまま住民に。上述の通り元ギャングであり、そのことを隠すため付け髭をつけていた。容貌・行動共にニヒルでクールだが情に厚い面もあり、トラヒゲの大金庫に閉じ込められた子供達(それとムマモメム)を助けるために付け髭を外し正体を明かす。後にひょうたん島の保安官になる。常にサングラスをかけている。島の中央部の丘の上で、ハンモックで昼寝をするのが楽しみ。リメイク版のアラビアンナイトの巻では、蚊がうるさかったということでピストルを撃つという物騒な面もあり。
*ライオン([[滝口順平]])
:ライオン王国の王様だったがその生活に退屈し、ひょうたん島の住民になった人畜無害のライオン。サーカス入団希望。気が弱く、ネズミや怖いものが苦手。博士と気が合い、行動を共にすることもよくある多い
*ムマモメム(オリジナル版:[[はせさん治]]、リメイク版:[[槐柳二]])
:トラヒゲが持ってきた大金庫に閉じ込められていた医師。医者としての腕は確かなのだが、「戦争してくれれば患者が増える」など不謹慎な発言も目立つ。笑い方は「ヘラヘッヘ」。次第に出番が少なくなり、中盤で何の説明もなく姿を消してしまう(本当はスタッフ達により「面白くないから消そう」ということで、説明なしにいきなり消された)。リメイク版では「アラビアンナイトの巻」の冒頭で博士に「島を去った」と説明されたが、詳細は語られなかった。
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:がっしりした体格の活発な少年。かなりの力持ちで、水泳やダンプカーの運転が得意だったりとスポーツ万能だが、勉強は苦手。「雲隠れのダンプ」を名乗り忍者の技を見せるなど意外な活躍をする。
*テケ([[増山江威子]])
:ピーナッツの殻のような形の顔をした少年。細身の体型とは裏腹に無類の食いしん坊で「俺、腹減った」を連発するが、料理の名人でもある。
*チャッピ([[江美京子]])
:三角おむすび型の顔の少女。かなり男勝りでおてんばな性格。サンデー先生のような教師になるのが夢らしいが、その夢はコロコロ変わる。劇中に「くたばれ男の子」という歌でその心情を吐露した。
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:おとなしい美少女タイプの少女。優しく看護師になるのが夢で、ムマモメムの助手をしたこともある。オリジナル版では、マジョリタンのワニ王子と結婚してレギュラーを降板した。リメイク版では島を去る描写はなく、時系列的にはそれ以降に当たるシリーズにも登場している。
*キッド坊や([[藤田淑子]])
:本名はリトル・キッド。キャプテン・キッドの宝の中から出てきた男の子。口癖は「ケケッ!」であり、大変ないたずら好き。トラヒゲや4海賊達からは「キッド坊ちゃま」と呼ばれる。レギュラーに入ったのは、オリジナル版は「魔女リカシリーズ」とリメイク版は「アラビアンナイトの巻」。
*マリー([[松島トモ子]])
:本名はマリー・キャッチャーネット・ランニングホーマー。C・S・ランニングホーマーの娘。レギュラーに入ったのは、オリジナル版は「アンコロピン王国シリーズ」。後に仕事が嫌になった父に代わり社長を務めるようになり、レギュラーを降板する。リメイク版には登場せず、彼女の出番はすべてプリンに置き換えられている。
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:「人間はおとぎ話に出てくるだけの動物か、それとも実際にいるか」をテーマに研究している。ひょうたん島民を実験材料にする。
*プードル([[小海智子]])
:テレビで「ハロー・プードル」というレギュラーをもつリッチなスター。歌も上手うまく、店も経営している。ひょうたん島民をもらいうけ、サーカスを作る。
*ノラ([[和久井節緒]])
:「ブルドキア新聞」の腕利きの記者。ひょうたん島民は人間であるという特ダネをつかむが公表すると殺されてしまう島民に同情し、島民に協力しようとしてピッツに射殺される。
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*トラヒゲが「トラヒゲデパート」を出している(オリジナル版はこれより後の「南ドコニカシリーズ」より開業)。
*ガバチョがニワトリの扮装で時の声を上げるシーンがある(オリジナル版はこれより後の「マジョリタンシリーズ」より)。
*オリジナル版のピッツはノラを平気で射殺する冷酷なキャラクターだったが、アニメ版は兵士を脅したりするシーンはあっても、射殺するシーンは無い。
*ブルドギアの秘密兵器「入れ歯ミサイル」は、アニメ版ではただ噛み付くのみなのに対し、オリジナル版では噛み付かれると死ぬまで笑い続けるという設定があった。
*ひょうたん島の着岸と離岸に関しては、オリジナル版ではブルドギア湾に着岸し、ムマモメムにビタミン注射されたクジラに引っ張られて離岸しているのに対し、アニメ版はブルドギア沖の海上で静止し、ピッツとの決着後に何も行われずに離岸している(オリジナルのひょうたん島はある場所にぶつからない限り止まらず、あることをしない限り離岸しない)。
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*井上ひさしは『ひょっこりひょうたん島』の着想を、[[北杜夫]]の童話『[[船乗りクプクプの冒険]]』から得たことを、[[角川文庫]]版『船乗りクプクプの冒険』の解説で述べている。
*ひょうたん島のモデルは、[[岩手県]]大槌町沖の蓬莱(ほうらい)島<ref>[岩手県大槌町沖の蓬莱(ほうらい)島 「ひょうたん島」モデルの島、被災アカマツ救え YOMIURI ONLINE 2011年7月10日13時18分 読売新聞]</ref>、または[[グアム島]]のオンワードホテル前にある無人島のアルパット島と言われている。
*ガバチョがトラヒゲを「トラどん」と呼んでいたのは藤村がアドリブで言ったところ、スタッフに受けたため定着した。また、ガバチョのつぶやき声「ブフ・ブハ」も誤植に由来するとのことである<ref>{{要出典範囲|NHKの番組での熊倉のコメントによる|date=2009年7月}}</ref>。藤村は、元々台本をよく読まないまま収録に臨み、途中で話を読み間違え、アドリブで何とか話の辻褄を合わせることがよくあったという。他にも声優のアドリブが徐々にセリフに反映されていった。ガバチョの笑い方が「ハタハッハ」になったのも、「ハッハッハ」が「ハタハッハ」と[[誤植]]されているのを藤村がそのまま読んだためである。また、ダンディをダアさんと呼んだりするのも藤村によるアドリブ
また、ダンディをダアさんと呼んだりするのも藤村によるアドリブ。
*郵便局員がネコババをするというストーリーが、NHKの監督官庁である[[郵政省]]の逆鱗に触れ、突然放送が打ち切られたと言われている<ref>井上によると翌年度も放送継続の話があったが、特定郵便局長会で番組が批判されたことを受けてNHK幹部が動揺し、打ち切りになったと言う。</ref>。最終回は、エンディングの第2テーマである主題歌が短調で歌われる、物悲しいエンディングであった。
 
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== 関連項目 ==
* [[ひとみ座]]
* [[吉里吉里人]](本作の脚本を担当した[[井上ひさし]]が1981年に発表した小説。)
 
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