「滅私奉公」の版間の差分

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'''滅私奉公'''(めっしほうこう)[[私]](自分自身)にとってマイナスな結果もたらすことと引き換えとなってでも良いから滅し主人や[[社会]]に奉ずること。一般的には、私心私情を抑えて、[[国家]]など[[地方共団体]]とされているもの・[[社会]]・[[世間]]など忠誠を誓い対して[[奉仕]]するという[[精神]]を意味する
 
しばしば[[個人主義]]の対極にある思想のひとつと見なされ、過度な実践は[[自己犠牲]]を伴い、[[全体主義]]に繋がることもある。日本の戦前教育は直接的ではないものの取り入れており、個人主義の発祥の地である[[欧米]]諸国においても、公に対する忠誠や献身的精神は究極の[[愛]]の形として高く評価されることもあるが、日本の戦後教育は[[個性]]を重視する観点から否定的である。
[[大日本帝国]]では[[修身]]教育の基本的思想のひとつであり、[[儒教]]色の強い考え方でもある。
 
現代日本[[企業]]労働環境特徴のひとつとして、企業の社会貢献(奉公)の度合とは関係なく、企業内における[[封建制]]下の[[主君]]と[[家臣]]のような関係性を指して、変則的に滅私奉公と表現されることがある。こ精神的伝統企業内で完結する滅私奉公の強要、[[酷な働を強]]、[[サービス残業]]、[[休日出勤]]、[[有給休暇]]の未消化とさせる原った労働問題の遠因となっているという指摘もある<ref>[http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/110129/ent11012907560011-n1.htm 「東方神起」「KARA」絶頂期に相次ぐK-POP分裂騒動]2011年1月29日産経ニュース</ref>。
[[日本国]]となってからの教育はこれを否定し、[[個人]]を尊重する教育方針に変容しているが、[[個人主義]]の元祖である欧米諸国においても、公に対する忠誠や犠牲的精神は究極の[[愛]]の姿として高く評価されている(ただし日本のように自分を殺してまで国家に尽くすのは無条件に正しいという思想ではない)。
 
現代日本の労働環境において、滅私奉公の精神的伝統が過酷な労働を強いさせる原因ともなっているという指摘もある<ref>[http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/110129/ent11012907560011-n1.htm 「東方神起」「KARA」絶頂期に相次ぐK-POP分裂騒動]2011年1月29日産経ニュース</ref>。
 
==脚注==
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== 関連項目 ==
*[[儒教]]
*[[女工哀史]]
*[[仕事中毒]]
*[[儒教社畜]]
*[[自己犠牲]]
*[[アガペー]]