削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
145行目:
*** 映像が存在することで便利なことは多数あるが、その一方で、映像がなく音声だけだと致命的に困るという状況も実際にはそれほど多くない。そのため、電話は導入しても、テレビ電話を機器コストや回線・通信コストを負担してまで導入しようと言うインセンティブが働きにくい。(インターネット家庭教師やテレビ会議など、映像自体が目的となっている場合は別である)
 
以上のように、技術的・経済的な問題だけではなく、心理的・環境的な問題が多くを占めている。従来の[[電話]]はすでに130年の歴史を持つシステムであり、われわれの電話というものに対する認識・習慣は、よくも悪くも「音声しか伝わらない手段」という大前提のもとに成立している。テレビ電話はその大前提を覆すサービスであるがゆえに、利用者側の認識や発想の転換が必要であり、そこに本格的な普及への難しさがあるということができる。現在、固定テレビ電話の一部には相手の声を確認してから自身の映像の送信を開始できる機能を持つものもある。しかし、最近急激に普及が進んでいる[[スマートフォン]]では、各携帯電話会社のほとんどの機種でテレビ電話に対応せず、また、従来の携帯電話でも対応機種が減少しているうえ、各会社の携帯電話カタログでもテレビ電話の通話料こそ触れられるものの、表だってテレビ電話が使用できる旨の表示は2011年現在、見られなくなった
 
電話を発明した[[アレクサンダー・グラハム・ベル|グラハム・ベル]]もテレビ電話を検討していたが、文化的に受け入れられないだろうという結論に達している。この問題は足かけ3世紀にわたりテレビ電話に携わる多くの人を悩まし続けている。